「知識」は、ある物事について認識し、理解していることです。

また、その内容です。

英語では「knowledge of」「knowledge about」「information on」「information about」で表されます。

哲学では、「knowledge」です。

「常識」は、一般の社会人として、誰もが共通して持っている知識や分別のことです。

英語では「common sense」で表されます。

「良識」は、社会人としての健全な判断力をいいます。

英語では「have good sense」「show good sense」で表されます。

「知識」の意味

「知識」は、以下のような意味です。

「智識」とも書きます。

①ある物事について認識し、理解していることです。

また、その内容を指します。

②仏教に於いては、「高僧の徳」のことです。

「善知識」のことです。

   物事の正邪を判断する心の働きです。

また、寄進することを指します。

③哲学に於いては、認識によって得られた成果を指します。

知られている内容のことです。

   伝統的に「信念」と区別され、「正当化された真なる信念」と定義されます。

以下のように使います。

海外旅行して知識を深める
音楽についての知識が豊かだ
印刷に関する知識が必要だ
知識人 知識欲 予備知識

「常識」の意味

「常識」は、普通、一般人が持っているべき智識のことです。

専門知識ではありません。

一般的な理解力・判断力・思慮分別なども含みます。

森鴎外は、著書の中で「常識は、普通のことを理解し適宜の処置をなす能力なり。」

と述べています。

以下のように使います。

常識のない人
目上には敬語を使うことが常識だ
非常識 常識人
常識的に考えてそうした

「良識」の意味

「良識」は、フランス語の「bon sens」の訳語です。

社会人としての健全な判断力をいいます。

以下のように使います。

彼の良識を疑う
良識ある行動をとる
諸君の良識に訴えたい
良識に俟(ま)つ

<良識の府>
「良識の府」は、参議院の美称です。

良識に基づいて審議をするところから名づけられました。

参議院は、日本憲法における国会の両院の一つです。

国会審議に於いて、慎重に審議する機能を担い、衆議院の解散中に緊急の必要が生じた場合、国会の機能を代行します。

権限は衆議院に劣りますが、解散制度はありません。

「知識」はある物事について認識し、理解していること、 「常識」は誰もが共通して持っている知識や分別のこと、 「良識」は、社会人としての健全な判断力をいいます。

「知識」「常識」「良識」は、類語です。

共通する意味は「知っている事柄や人間として備えておくべき事柄」です。

「知識」は、経験や学習により、あることについて知りえた一般的な事柄をいいます。

「常識」は、一般の人間が当然わきまえているべき事柄や判断を指します。

「良識」は、「常識」に、より知的で高度な判断が加わったものをいいます。

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