口説くは「説得して自分の気持ちに納得してもらうこと」。
「説得」と言い換えると分かりやすい。
諭すは「目下のものにものの道筋を教え納得してもらうこと」。
「説諭」と言い換えると分かりやすい。
説くは「物事の道筋や道理を分かりやすく説明すること」。
「平易説明」と言い換えると分かりやすい。
説き伏せるは「相手に自分の考えを押し付けること」。
「強制説得」と言い換えると分かりやすい。
「口説く」は恋愛でよく使われる言葉
「口説く」は相手に自分の考えや思いをぶつけ説得して納得してもらうことです。
そこには熱心さが窺われます。
例えば「憧れの女性を口説き何とか初デートにこぎつけた」「何回もしつこく口説いた甲斐があった」「この仕事が出来るのは君しかいないと口説き落とした」「会長に就いてもらうように皆で口説いた」などと使います。
「諭す」は目下の者に使う言葉
「諭す」は目下のものが失敗やミスをしてしまった時や、何か心得違いをしていることが分かった時に、目上の者が「これはこういうことだ」と物の道理や道筋を教えることです。
例えば「先生が児童に廊下を走らないように諭す」「保育園では幼児に大声で騒がないように諭す」「心得違いをしている部下にそれは違うと諭す」などと使います。
「説く」は訴えたい事を易しく説明すること
「説く」のイメージは壇上に居て大勢の人前で何かを訴えるということです。
難しいことでもよく理解できるように平易な言葉や比喩を交えて納得してもらうことです。
例えば「物の道理を説くのは難しいことだ」「心行くまで自説を説きなさい」「僧侶は仏の道を分かりやすく檀家の人達に説いた」「新事業の必要性を説く」などと使います。
「説き伏せる」は強制的な感じがします。
「説き伏せる」は自説を相手に強要するように押し付け、何が何でもと言う感じで承諾させることです。
余り良いイメージはしませんが、商品の一対一の勧誘や宗教への勧誘・催眠商法などで使われることがあります。
例えば「語学の教材の購入を受けしつこく説き伏せられて契約をしてしまった」「催眠商法は詐欺ですが、集団の心理を商品購入に誘導するように説き伏せます」などと使います。