「高慢」と「傲慢」はどちらも「偉そう」「人を見下している」人や様子を意味する名詞です。

二つの言葉の中に入っている「慢」には「我儘」や「他人を見下す」という意味があり、「傲慢」は「驕り高ぶって偉そうな様」を「高慢」は「自分を上だと思い、他者を見下す様」を表しており、基本的には同じ言葉として扱われています。

「高慢の意味」

「高慢」は自分が優れていると思い、他者を見下すさま」「自惚れているさま、またそのような状態にある人」を表す名詞です。

「傲慢」と「高慢」はよく混同される言葉です。

「高慢」は当人の内心だけで表に出ることはないとされますが、「傲慢」は表に出て周りを巻き込むとされます。

似たような意味のある言葉のひとつに「尊大」や「不遜」「高飛車」などがあります。

「傲慢と意味」

「傲慢」の「傲」には「驕り高ぶる」「威張っている」という意味があり、「我儘」を意味する「慢」と合わせると「威張っていて、我儘な様子」を表す言葉になります。

有名なキリスト教の七つの大罪の「プライド」の訳として使われますが、「高慢」も「プライド」の訳として使われることが多く、非常に混同されやすい言葉のひとつとして知られています。

「高慢と傲慢の使いかた」

「高慢」
「あの人は私と喋っている時に腕を組んだり、見下すような目線でこちらを見てくるとても高慢ちきな人だ」
「あの人気俳優はドラマやバラエティーに出ている印象とは裏腹に、実際はとても高慢な性格で手に負えないらしい」
「ああ高慢な顔つきのあいつの鼻をへし折ってやりたい」
「傲慢」
「うちの社長はとても傲慢で、俺たちは社長に振り回されてばかりだ」
「今日レジに来た客に傲慢な態度を取られ、とても不愉快な気持ちになった」

「高慢と傲慢 まとめ」

「高慢」も「傲慢」も大して差がなく、一件同じように見えますが、よくよく言葉を調べてみると微妙に違っていて、驚かされる言葉です。

「高慢」はただただ偉そうな態度の人に対して使われる一方、「傲慢」は自己中心的で他人を顧みない性格の人を指すことが多いようです。

しかし、どちらも人に嫌われる態度/性格なのは同じこと。

周りの人に気を使い、「謙虚」に生きたいものですね。

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