がんだれは「雁の字を省略して作った部首のこと」。
「雁」と言い換えると分かりやすい。
やまいだれは「人が寝台にもたれた形から出来た部首のこと」。
「病」と言い換えると分かりやすい。
まだれは「麻の字を省略して作った部首のこと」。
「麻」と言い換えると分かりやすい。
実は「雁」は部首では「ふるとり」に入りますが、「がんだれ」の語源となった漢字です。
同じく「麻」は「麻部」になります。
「やまいだれ」は病気に関する言葉です。
「たれ」は点が付けるか付けないかの誤用があります。
「がんだれ」は雁から作られています。
「がんだれ」に属する漢字は日常よく使う「庁・仄・厄・原・厚・厘・厨・厠・厩」などがありますが、その他にも余り使わない漢字が多くあります。
なお、「庁・厨・厠・厩」など建物に関するものが多いようです。
また、語源となっている「雁」と言う漢字は「がんだれ」には含まれずに、「ふるとり」と言う部首に属しています。
「まだれ」は「麻」から作られています。
「まだれ」は例えば「広・府・庁・序・床・店・庫・座・庭・度・康・庶・庸・廃・廊・廉」、他に「庄・庇・庵」などがあります。
建物に関する文字も多く「府・庁・床・店・庫・廊・庇・庵」などは建築物を連想させます。
なお、「麻」は「まだれ」の「ま」の語源ですが「まだれ」ではなく別に「麻部」と言う部首に属します。
「やまいだれ」は病気関係の漢字
「やまいだれ」は「病」から作られていますから病気関係になります。
例えば、「病・疾・症・疲・痛・療・瘤・癖・癒・癌・痰・痒・痴・痘・痙・疼」などがあります。
他にも「疔・疫・痕・痢・痺」などほとんどが病気に関係しています。
「やまいだれ」は「垂」の仲間でも点が3つ付く漢字のため、点を付け忘れてしまうことは良くあります。
「垂」の仲間には他にもあります。
「垂」に含まれる部首には「がんだれ」「まだれ」「やまいだれ」の他に「とだれ」「しかばねだれ」があります。
「とだれ」は「戸」が付く漢字で「戻・扇・房・扉」などがあり、「しかばねだれ」は人の体に関するものが多く「尻・尿・尾・屁・屍」などで、他には「尺・尼・尽・局・居・屈・届・屋・展・属・層・履」などがあります。