区別は「特定の2つ以上のものに関して、違いがある状況を認識すること」。
違っているという状況を自分自身で認識することが区別です。
識別は「あるものとあるものに性質的な違いがあると確実に見極めること」。
自身で見極められていると認識している状況だけではなく、誰の目から見てもそれができていると確認できる状況が必要です。
「区別」の意味
区別とは、特定の2つ以上のものに関して、違いがあると認識することです。
つまり、自分でこれとこれは違うものだと思っている、考えている状況を区別と呼ぶので、人によっては同じもの同士で区別をしないケースもあります。
あくまでも本人が区別すべきと思った際に行うのが区別なので、誰の目から見ても区別すべきという状況は必ずしも必要ありません。
「識別」の意味
識別とは、特定のもの同士が性質的に違っていると見極めることです。
この識別に関しては、誰の目からも性質的な違いがあると言え、さらに適切に分けることができていると確認される状況において使われるので、自分の主観ではダメということです。
区別は主観的な部分が含まれますが、識別はかなり客観的な条件が必要になると言えます。
「区別」と「識別」の用法や用例
「世の中には性別という概念がある。
これは一般的には男性と女性で区別されているわけだが、明らかに身体的特徴などの面で区別すべき部分があると多くが思っているのだろう。」
「鍵というのは見た目じゃ分かりづらいが、それぞれの鍵穴に合った形をしている。
素人には厳しいけど、プロは確実にその違いを識別することができるはずだ。」
区別と識別は能力の差とも言える
区別と識別は何かと何かを別々に捉える、考える状況を示しています。
ただ、区別は自身の主観で行ってもいいのに対して、識別は多くが考えている通りに行わないといけません。
つまり、区別には能力は必要ありませんけど、識別はそれ相応の能力が問われるため、そこが両者の違いと言えます。
識別は誰でもできるわけではないのです。