壊滅は「酷く壊れて、存在がなくなってしまうこと」。
何かの物体が破壊され、ほとんど消えてなくなってしまう状態を指しています。
破滅は「存在価値がなくなるほどにダメになってしまうこと」。
物体が壊れるというよりは、価値がなくなるという部分に重きが置かれている言葉です。
したがって、実体がない場合も多々あるでしょう。
「壊滅」の意味
壊滅とは、酷く壊れてしまった結果、存在がなくなってしまうことです。
何かしらのモノが粉々に壊れたりして、跡形もなく消えてしまうような状況を指しています。
実際に壊滅と表現できるほどの状況に遭遇することはなかなかないですけど、世界のどこかではそういった状況が起きているでしょう。
戦争などが起きると、壊滅と言える状況になる可能性が高まります。
「破滅」の意味
破滅とは、存在価値がなくなるほどにダメになることです。
モノが壊れたりするわけではありませんが、何かしらの原因により、価値それ自体がほとんどなくなってしまう、破壊されてしまう状況と言えます。
破滅に関しては、使うタイミングが難しいと言え、どういったシーンこそが相応しいのかの判断が困難な言葉と言えるはずです。
「壊滅」と「破滅」の用法や用例
「日本がかつて戦争を起こしたときには、日本の一部の地域は壊滅的な状況になったんだろうな。
現実で見たことはないけど、本当に焼け野原という言葉がぴったりだったんだと思う。」
「本当に好きだった恋人に振られてしまった。
今は絶望しかない。
彼女がいない人生なんて考えられないし、自分の生活が破滅してしまったような気分だよ。」
壊滅と破滅は対象となるものが違う
壊滅は物体が破壊されること、消えてしまう状況を指していますが、破滅は具体的なものを指してはいません。
価値そのものがなくなってしまうような状況と言えるので、そこで壊滅と破滅には違いがあるでしょう。
どちらも日常生活で頻繁に使用する言葉とは言えず、実際これらの言葉を使用するシーンはかなり限られていると言えるはずです。