「歌手」はライブハウスや路上などをはじめとした現実世界での活動、人の前に立って歌うことに重きを置いたシンガーのことです。

それに対し、「歌い手」はインターネットや配信アプリなどを使い、自身の歌を宣伝したり、実際に歌ってみたりと人前に出ることなく歌だけを届ける存在のことを指す言葉として歌い手・歌手界隈では差別化されています。

歌手の意味

「歌手」の意味は歌うことを生業としている人のことを指します。

つまり、歌手は歌で収益を上げることが出来る人たちのことを指します。

ですので、アマチュアなど歌の収益だけではご飯が食べていけない人たちはそもそも「歌手」としての分類には当てはまりません。

ですから、「歌い手」として分類されていました。

しかし、ネットスラングとして「歌い手」が生まれ、ひとつの職業として成立してしまったため、詳細な棲み分けが必要となりました。

歌い手の意味

元々の意味は、音楽作品を歌う本人や歌うことを仕事としている人のことを指していました。

しかしながら、ネットスラングとしての「歌い手」が1つの職業として成立した現在では、"インターネットを中心に歌を歌い、それでご飯を食べていこうとする人物"を指す意味合いを持つようになりました。

結果、歌手には成れていないけれど、インターネットを中心に活動したい訳じゃないという人は「歌い手」と分類出来なくなりました。

歌手志望の分類

先述より「歌手」と「歌い手」の差異を説明してきましたが、では歌手として生計が立てられていない人物はどこに分類されるのか少し気になるところだと思います。

厳密に言えば歌手では無いけれど、歌手になりたい、やがて歌手になるという意味合いから「歌手」と呼ぶ、名乗ることが多いのが昨今です。

趣味の方は今回含んでおりません。

まとめ

これはあくまで「歌手」と「歌い手」が対として認識されがちであり、歌を歌う人に対する『あなたの活動舞台・メインはどちらですか? 最終的にどうなりたいのですか?』という疑問を分かりやすく解決するために用意された差別化になります。

中には歌手と名乗るのはおこがましいと「歌人(うたひと)」や「詩人(うたひと)」と呼ばれる人もいます。

このお二方は歌だけで生計は上げられていないけれど(歌手ではないけれど)、インターネットで活動している訳では無いということでそのように名乗っているそうです。

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