「二足のわらじ」とは、「二足の草鞋を履く」を略した言葉で、まったく異なる種類の仕事などを掛け持ちする事を指します。
語源は、江戸時代に生まれた言葉で「博打(ばくち)打ち」が、博打打ちを取り締まる「岡っ引き」の役割を受けもつことがあったことに由来しています。
今でこそマルチタスク的な意味を持つ「二足のわらじ」ですが、博打打ちが博打打ちを取り締まることが語源の発生だとは面白いですね。
「二足のわらじ」の意味
本来は「どっちつかず」「できもしないことをする」などとマイナスなニュアンスとして使われていた「二足のわらじ」ですが、最近では正社員の副業、兼業の解禁や促進などにともなって二つの仕事を掛け持ちして(例えば翻訳家と会社員、トレーダーや執筆家など)2つの仕事を両立して頑張っているという良い意味合いに変化してきています。
「二足のわらじ」の使い方
普段は専業主婦として家事や育児など行っているが、空いた時間でトレードを行い自分のお小遣いや子供の教育費などを稼いでいる人のこと。
また日中は会社員として勤務してるが、楽器を演奏することが出来るため仕事終わりに教える仕事をしたり、休みの日にコンサートに出演したりしている音楽家など、
まったく異なる業種で働きスキルを活かしている人たちのことを示します。
「二足のわらじ」の例文
サラリーマンとして働きながら、二足のわらじで人気YouTuberをつづけるのは大変です。
個人でカフェの経営をしながら、二足のわらじでトレーダーをやっている。
会社勤めをしていたが作家デビューをして生活が安定してきたので、二足のわらじをやめて会社を退職しようと思う。
など、まったく違う職業を平行して働いていくこと。
「二足のわらじとは」
「二足のわらじ」とは、古くは江戸時代からある言葉で、「どっちつかずで中途半端な人」などど、もともとあまり良いニュアンスの意味で使われていませんでした。
しかし近年、働き方の変化もあり異なる職業を掛け持ちし平行して仕事を行ったり、すきま時間を有効活用してショートワークをしたり、スキルを活かして個人でモノづくりなどを行っている方々もいらっしゃいます。
終身雇用制が崩壊した現代では、多種多様な働き方ができるので「二足のわらじ」どころか、「三足」「四足」のわらじを履きながら仕事や家事を行うことが出来る時代になったと言っても過言ではありません。