宮城教育大学は、国立大学の一つであり、主に教員養成に力を入れている宮城県仙台市の大学です。

これまで宮城県仙台市において東北大学が担っていた教員養成の学部を、分離独立させたことによって誕生した四年制大学です。

宮城大学は、公立大学の一つで宮城県に置かれている大学です。

この大学では看護系を中心として、事業構想・食生活にかかわる研究を行っています。

宮城教育大学とは

宮城教育大学とは、宮城県仙台市に置かれている教員養成を主とする国立大学です。

もともと、東北大学教育学部が担っていた教員養成の機能を分離独立された形で1965年に設置されました。

これにより、日本における旧帝国大学の教員養成学部の機能が、すべて教員養成を主とする学芸大学、そして教育大学として成立しました。

この歴史上の経緯もあり、キャンパスは東北大学に隣接しています。

宮城大学とは

宮城大学とは、1997年に設置された公立大学です。

当時の宮城県が四年制大学設置構想を打ち出し、宮城県初の公立大学が成立しました。

開学当初は、看護学部と事業構想学部の二つで成り立っており、1997年度には宮城県図書館も隣接するなど、開学当時において宮城県を中心に、学術研究の環境を少しずつ整備していきました。

やがて大学院もおかれ、現在では、宮城県農業短期大学を前身とする食産学部・研究科も加えた三つの学部・研究科で構成されています。

宮城教育大学と宮城大学は、担っている専門分野が異なる

宮城教育大学は、教員養成を最重要としており、東北地方はもとより全国の教員志望者がこの大学で勉学に励んでいます。

東北大学にも教育学部がありますが、これは主に教育理論・思想・教育史を研究しており、実際の教員としての実践力の養成は、宮城教育大学が担っています。

一方、宮城大学は、もともと看護系に強い大学であり、一時は東北地方に医学部を一つだけ新設してもよいという政府の方針が示されたときに名乗りを上げたこともあります。

さらに、事業構想や情報デザインなどにも力を入れているほか、食産業・農業などに対しても幅広く研究しています。

宮城教育大学と宮城大学、名前は違うし中身も違う

宮城教育大学は、その名の通り教員養成に特化した大学です。

師範学校を前身としているだけあって、歴史上の経緯を抜きにしても教員養成目的の単科大学となっています。

宮城大学は、看護系の大学であり、地域の医療に携わる看護師、またそれに関連する職業を目指している人に向いている大学です。

今や、各種事業をデザインする人材や食や栄養にかかわる人材の育成にも努めています。

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