「ヒアリング」とは、「聞く」を意味する英語のhearから来ている言葉で、hearingをカタカナ読みしたものが日本語として定着しているものです。
日本語としての「ヒアリング」には2つの意味があります。
ひとつは、「人々から意見を聴取すること。」
もうひとつは、英語学習における聞き取りの能力をあらわすものです。
「ヒアリング」の意味
日本語としての「ヒアリング」には2つの意味がありますが、「人々から意見を聴取すること」と、英語学習における聞き取りの能力というように、「聞くこと」から派生してそれぞれに違う意味となっています。
英語学習における聞き取りの能力については、かつては「ヒアリング」が使われていましたが、現在では「リスニング」と言うことが一般的になっています。
なお、英語のhearとlistenは日本語ではいずれも「聞く」と訳しますが、hearが自然に耳に聞こえてくるのに対し、listenは意識して耳を傾けるという違いがあります。
「ヒアリング」の使い方
「ヒアリング」を「人々から意見を聴取すること」という意味で用いる場合は、公的な場で用いることが一般的です。
家族や友人など親しい間柄で誰かから意見を聞いた場合、通常は「ヒアリングをする」とは言いません。
最近では、ビジネスの現場でも使われるようになっているようです。
英語学習における聞き取りの能力は、現在では「リスニング」と言うことが一般的なので、現在使われる「ヒアリング」は、基本的には、ビジネスを含む公的な場での意見聴取という意味でのものが多いと考えられます。
「ヒアリング」の例文
「野党が政府への合同ヒアリングを行う。」
政治の分野でよく使われます。
「顧客ニーズを丁寧にヒアリングすることが当社の商品開発には不可欠だ。」
ビジネスの分野でも使われるようになってきています。
「英語のヒアリングに自信がない。」
現在はリスニングという言葉を使うことが一般的です。
基本的には英語学習における聞き取りの能力で、英語以外の言語についてはあまり使われない印象です。
「ヒアリング」の意味と使い方
以上、「ヒアリング」の意味と使い方について述べてきました。
「聞く」を意味する英語のhearから来ている言葉で、日本語としては、「人々の意見を聴取すること」と、英語学習における聞き取りの能力という2つの意味があります。
前者の意味では、親しい間柄では用いられず、公的な場で用いられるのが一般的で、後者の意味では、現在は「リスニング」という言葉が一般的となっています。
したがって、現在「ヒアリング」と言った場合は、公的な場での意見聴取という意味で用いられることが多いと考えられます。