特長は「特に優れている点」。
「特別の長所」と言い換えると分かりやすい。
優れていることについて言及する場合に使用する。
特徴は「特に目立っている点」。
「特色」と言い換えることもできる。
この場合、優劣については言及していない。
「特長」の意味
この場合の「長」は、町長や村長あるいは酋長での使われ方と同じく「おさ」の意味で使われている。
多くの人の上に立ち指揮統率するリーダーの意味で、それが転じて、価値判断が入り「優れた」という意味になっている。
「特徴」の意味
この場合の「徴」は、徴候や象徴での使われ方と同じく「しるし」や「きざし」の意味で使われている。
優劣や善悪に関しての言及はない、もしくは、優劣や善悪の区別がつけられない性質や形質について言及する場合に使用される。
「特長」と「特徴」の用法や用例
「特長」は優れた点について言及するときに使用される。
用例:
-本製品の特長は以下の通りです。
-明るいということが彼の特長と言えます。
特長に「的な」をつけて名刺を形容するような使い方は通常しない・
-彼は特長的な目を持っている。
とは通常言わない。
「特徴」は、善悪、優劣に対して中立である。
用例:
-トンボと比べてヤンマの特徴は以下のとおりである。
-彼は特徴的な目を持っている
まとめ
「特長」も「特徴」もいずれも他と際立って変わっている点やさまについていう場合に使用される。
指し示す意味は似通っていて、しばしば誤用される言葉である。
決定的な違いは価値判断が入っているかいないかの相違である。