知識や、見識のことを表します。
自分が見たこと、聴いたこと、そして、それから知ったことを「知見」と表現します。
どちらかというと、人づてに聞いた話や、情報というよりも、自らが実際に体験したことについて言うことが多いです。
「体験した」という点で、知識や、見識と使い分けられます。
ただし、その分岐はあいまいで、必ずしもそうであるとはいえません。
「知見」の意味
上にも書いた通り、知見には、自分が体験したことというニュアンスが含まれています。
「見聞したこと」という言い方もできます。
知識は知っていること全体を指し、見識は、知識を元にした見解のことを表し、使い分けをしっかり理解しないと、間違った使い方をしてしまうこともあります。
同じような字を使う言葉ですが、意味においては若干の違いがあるのです。
「知見」の使い方
基本的には、名詞として使われることが多いです。
また、知見という言葉には、字の通り、「見て知る」という意味もあるので、動詞として、「知見する」という使い方もすることができます。
ただし、今日の日常生活では、知見するという使い方をすることは、あまりないと言えます。
使われるとすれば、文章においてで、会話で使われることはほとんどないでしょう。
「知見」の例文
世界中を旅して、知見を広める。
過去の成功、失敗の経験から、知見を積み重ねて、これからに生かす。
災害によって得られた知見を活かして、防災に対しての備えを厚くする。
この経験は、自分の知見を広めるいいきっかけとなった。
読書をして、知見を得る。
専門分野についての、知見を深める。
このような、例文が考えられます。
文をみて分かるように、知見という言葉の後には、「広める」や、「得る」、「深める」といった言葉が続くことが多いです。
「知見」についてのまとめ
今回は、知見という言葉について、意味や使い方を解説してきました。
最も重要なポイントとしては、知見は名詞として使われることが多いこと。
そして、どちらかというと、自分で体験したことを表すことが多いということを知っておくとよいでしょう。
知識や見識など、同じような字を使った、同じような意味を表す言葉が多いので、意味を知り、正確に使い分けられるようにしたいですね。