猿人は「黎明期の人類のこと」。
「初期人類」と言い換えると分かりやすい。
類人猿は「人類に似ている霊長類のこと」。
「霊長類」と言い換えると分かりやすい。
人類は現在の類人猿と「共通の祖先」を持つと考えられています。
700万年前の昔のことですからハッキリとはしませんが、人類は「猿人、原人、旧人、新人」と言う進化の過程を経て現代人になったと言われています。
「猿人」は猿に似た人類の祖先
「猿人」はサルから進化したばかりですから、サルの特徴がまだ残っていると考えられます。
直立の二足歩行が始まり、極めて初歩的な石器を使用していたとされます。
骨の化石はアフリカ中央部から700万年前のものが出土しています。
全身の骨格化石の「ラミダス猿人」は450 万年前とされ、その他の化石もアフリカの大地溝帯から見つかっているため、人類の発祥はアフリカと言われています。
「類人猿」はサル
「類人猿」は霊長類であり、サルの仲間なります。
人類と「共通の祖先」を持つのですが、進化の過程を経て現在に至っています。
しかし、更に進化をして人類の様になることはありません。
因みに、チンパンジーとヒトとの遺伝子は98.8%同じと言われています。
特に、「チンパンジー、ゴリラ、オラウータン」などが「霊長類ヒト上科」に属するヒトに近い類人猿となります。
「猿人」と「類人猿」の「共通の先祖」とは
「猿人を含む人類」と「類人猿となったサル」は「共通の先祖」がいたとされています。
「サルのような哺乳類」と考えられ、進化の枝分かれの根本にいる生物です。
「共通の先祖」も更に遡れば「小さな哺乳動物」であった訳で、根元的には海にいたバクテリアのような生物なのです。
生命の発生は諸説があり35億年前に遡るのです。
すべての生物には枝分かれをする直前の「共通の先祖」の存在があります。
「猿人」と「類人猿」とは
「猿人」と「類人猿に繋がるサル類」とは「共通の霊長類の先祖」が有ったと考えられます。
「共通の霊長類の先祖」から枝分かれをした「猿人」は二足歩行ができ現代の人類に進化を遂げ、もう一方のサルの系統は進化が進み枝分かれをしながら「類人猿の仲間」となったのです。
「類人猿」の中で最もヒトに近いとされるのはチンパンジーやゴリラ、ピクミーチンパンジ―と言われる「ボノボ」なのです。