緑青色は「緑色に錆が出た銅葺き屋根などの色のこと」。

「銅葺き屋根色」と言い換えると分かりやすい。

青銅色は「銅と錫の合金の青銅が錆びた色のこと」。

「青みどり色」と言い換えると分かりやすい。

「緑青色」は「ろくしょういろ」と読み、銅の錆の「緑青」の色のことです。

「青銅色」は「青みどり色」のことで、青銅が錆びた色になります。

基本的に同じ色のことです。

「緑青色」は青味のある緑、「青みどり色」のこと

「緑青色」は「みどりあおいろ」ではなく「ろくしょういろ」と読みます。

「緑青」は銅や真鍮、青銅など銅が含まれる金属に発生する錆のことを言います。

緑色が青みを帯びた独特の色になります。

昔ながらの「銅葺き屋根、銅食器、ブロンズ像」などが「青みどり色なるのは「緑青」と言う銅錆のためです。

ですから「緑青色」は「青みどり色」と言えます。

「青銅色」も青みどり色のこと

「青銅色」は銅錆の色のことで、銅錆は銅だけでなく銅を含む真鍮や青銅などの合金にも発生します。

青銅の大仏像やブロンズ像などは風格も出るものです。

10円銅貨にも表れることがあります。

錆びる前の青銅自体は赤銅色や金色など、含まれる金属の割合で異なります。

色としては金属の青銅の色ではなく「錆びた青銅の色」が採用されています。

「花緑青」は「緑青色」とは区別される色

日本の色に「花緑青」がありますが、本来の「緑青色」とはやや異なるものです。

フランスで開発された人工の色「パリスグリーン」のことで、鮮やかな「緑色」をしたもので大流行しましたが、後年、ヒ素が含まれていることが分かりました。

日本に入ってきた時に従来の「緑青色」と区別する必要から「花緑青」と名づけられています。

「緑青色」と「青銅色」とは

「緑青(ろくしょう)色」と「青銅色」はどちらも銅から発生した錆の色を表す言葉です。

緑に青味が入った独特の色合いをしています。

「銅葺き屋根、ブロンズ像、銅製品、銅合金の真鍮や青銅」などに見られるものです。

「青銅色」は青銅が錆びた色のことで、青銅地金の色ではありません。

地金の色は合金比率により異なり、赤銅色や金色、銀色などがあります。

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