「内」は、物の内側にあたる部分です。
英語では「the inside」で表されます。
「その戸は内からは開かない」は「The door doesn’t open the inside. 」です。
「雨が降ってきたので内に入った」は「It began to rain, and so we went inside. 」です。
「中」は、内部です。
英語では「the inside」で表されます。
「家の中まで聞こえるような声で呼んだ」は「He called in a voice loud enough to be heard inside the house. 」です。
「中に入ってもいいですか」は「May I come in? 」です。
「内」の意味
「内」は、以下のような意味です。
①一定区画で区切られた中です。
建物や部屋の中です。
「屋内」のことです。
②物の内側にあたる部分です。
③中心や手前に近い方向です。
またその場所です。
「内側」のことです。
④外に現れない心の中です。
「心中」と同じ意味です。
など
以下のように使います。
内からかぎをかける 生徒の内から代表者を選ぶ
「中」の意味
「中」は、以下のような意味です。
1.一定区画・範囲の内です。
「外」に対する部分です。
①内部です。
②心の中です。
「胸中」と同じ意味です。
③江戸で吉原、大阪で新町の遊郭の称です。
2.一続きの物事の両端でない部分です。
三つのものの中央です。
①中部・中央です。
②中等・中位のことです。
など
以下のように使います。
かばんの中に入れる 三人の中から選ぶ
関連語
☆inside
基本義は「~の中に」「~の内側に・内部」です。
形容詞の意味は「内側の・内部の」「屋内の・内勤の」「内々の・内情に通じた」「内角の」などです。
「外は仮っと中はとろっと柔らかい」は「crisp outside and meltingly soft inside」です。
「車はロックされていて、鍵は中にあった」は「The car was locked, and the keys were inside. 」です。
「新聞の中側のページ」は「the inside pages of newspaper」です。
「内」は 物の内側にあたる部分、 「中」 は内部です。
「内」「中」「内面」「内部」は、類語です。
「内側」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「あるものや、囲まれている領域の外側でない部分」です。
「内」は、ある一定の範囲内であることです。
「今月の内に休暇を取る」「五千円より内」のように、ある時間や程度・分量などが範囲内であることも表します。
「うちへ帰る」「うちの編集長」「うちの人」のように自分の家や所属している所を示すこともあります。
この場合は仮名書きです。
「中」は、多くの場合、空間的に限られたものに対して用います。
「内」のように、時間・程度・分量などに対して使われることはあまりありません。
「お忙しい中」のように、ある状態が継続しているという意味で使われることもあります。