対比は「2つのものを比べること」。
それぞれを比べたうえで、比較などをするような場面で使う言葉です。
対照は「2つのものを照らし合わせること」。
要するに比べるという意味になるので、対比の意味とほぼ同じです。
だから、意味では区別はできません。
ただ、知名度に関しては対比の方が高いと言える可能性があるでしょう。
「対比」の意味
対比とは、2つのものを比べることです。
それぞれを比べたうえで、何かを見出すようなケースで使う言葉になります。
対比という言い方はかなり有名でしょう。
多くが聞いたことがあるはずなので、馴染みは普通に感じられる言い方になります。
自分でもいろいろなケースで使っている可能性がありますし、そこはポイントになります。
「対照」の意味
対照とは、2つのものを照らし合わせることです。
意味としては対比と特に変わりません。
したがって、同様の場面で使っていくことが可能な言い方になります。
でも、知名度に関しては対比の方が多少なりとも高いと言える可能性があります。
したがって、ここは両者における違いと言える箇所になりますから、頭に入れておくといいです。
「対比」と「対照」の用法や用例
「この2人の生徒を対比すると、成績はほぼ同じだが、勉強の仕方に関してはそれなりに違いがあると言える。
つまり、勉強のやり方の正解は1つではないということだろう。」
「この2人は兄弟だが、性格に関しては対照的だ。
やっぱり性格というのは人によって全く異なるという言い方ができる可能性がある。
十人十色という状況だろう。」
対比と対照は使用頻度で区別ができる
対比と対照は2つのものを比べる、照らし合わせるという意味になるため、意味における違いはほぼありません。
同じようなシーンで使っていくことができると言えます。
しかし、両者は使用頻度に差があると言えます。
対比はそこそこ有名ですし、使われやすい言い方になりますけど、対照は相対的にマイナーであり、使われづらいと評価できます。