平和は「戦争などの争いがなく、世の中が平穏になっている状態のこと」。
やはり戦争などの争いの有無というのが、平和の定義としては重要であると言えます。
平安は「国家や社会が無事であり、世の中が穏やかな状態のこと」。
平和という概念にかなり似ていますが、国家や社会が無事であるという点が、平安の定義のうえで重要な面になります。
「平和」の意味
平和というのは、戦争などが起きていない状態のことであり、大きな争いが特になければ平和ということになるのです。
しかし、争いというのは戦争のような武力に頼るものだけではなく、冷戦のような状態もあり得るので、こういった状況を平和と呼べるかというのは難しい問題です。
見かけ上は争いはないが、事実として争いは存在している場合に平和を使うべきかどうかは意見が分かれるところになります。
「平安」の意味
平安というのは、国家や社会が無事であるということになるのです。
つまり、戦争などが起きていなくても平安な状態ではないケースがありえるということになります。
つまり、平安というのは戦争などの有無は特に関係ないのです。
国家や社会に争い以外の何らかの危機が訪れているならば、それは平安な状態ではないと言えてしまうわけですから。
「平和」と「平安」の用法や用例
「戦争がない時代というのは、本当に平和であると言えると思うが、この先戦争が起きない保証はない。
日本が自ら起こすことは考えづらいかもしれないが、他国から仕掛けられることがあるかもしれないから。」
「争いがない時代であっても、日本は多くの問題を抱えている。
特に少子化の問題が解決しなければ、いずれは国家の存亡にかかわることになるだろう。
そのときには平安な日本というのは存在していないのではないだろうか。」
平和と平安というのは微妙にニュアンスが違う
平和というのは、戦争などの争いの有無が基準と言え、割と分かりやすい定義の言葉でしょう。
しかし、平安に関しては国家の存亡を揺るがす事柄の有無が基準なので、平和と比べるとやや対象となる状況が多くなる可能性があります。
争いだけではなく、いろいろな問題を国家や社会は抱えているので、平安じゃない状況というのは実はいろいろなところ確認できる可能性が考えられるのです。