交響曲は「オーケストラによる演奏で4楽章形式の楽曲のこと」。
「絶対音楽」と言い換えると分かりやすい。
交響詩は「具体的なイメージを伴うオーケストラで演奏される楽曲のこと」。
「表題音楽」と言い換えると分かりやすい。
「交響曲」と「交響詩」は区別が判然としないものも多いですが、「交響詩」はリスト以降のものです。
「交響曲」はクラシック音楽の定番です。
「交響曲」は「シンフォニー」または「シンフォニア」と呼ばれ、4楽章の中に「ソナタ」が必ず含まれています。
オーケストラにより演奏され古典音楽で発展してきました楽曲で、古典派からロマン派、近代、現代にいたるまで多くの「交響曲」が作られてきました。
形式はふつう第一楽章がソナタ形式、第二楽章が第一楽章を受けた緩徐楽章、第三楽章がメヌエット、第四楽章がソナタ、またはロンド形式で、全体がほぼ同じ調子で書かれています。
「交響詩」はリストにより名付けられたものです。
交響詩」はロマン派のリストにより確立されたオーケストラにより演奏される「自由な単一楽章形式になります。
ほとんどは何等かの具体的なものが表題としてつけられています。
例えばリヒャルト・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、ドビッシーの「海」、ムソルグスキーの「禿山の一夜」、ボロディンの「中央アジアの草原にて」など多数のものが存在します。
「交響曲」は絶対音楽で「交響詩」は表題音楽です。
「交響曲」は音楽そのものを表現した「絶対音楽」と呼ばれています。
108曲もの「交響曲」を作曲した古典派のハイドンや、9曲しか作らなかったベートーベンなどいろいろですが、偉大な作曲家はライフワークとして「交響曲」を手掛けています。
「交響曲」に対するものが「交響詩」で「表題音楽」と呼ばれています。
詩的、文学的、絵画的な表題が付けられて、それのイメージが湧くような内容で作られています。
「交響曲」はクラシック音楽の定番で、「交響詩」も自由な楽しいジャンルです。
「交響曲」はクラシック音楽になくてはならない大きな地位を占めてきました。
古典派からロマン派、近代、現代にいたるまで多くの作曲家が、ライフワークと位置付けて全力を傾けて作ってきたものです。
半面、「交響詩」は絶対音楽にある堅苦しさはなく、自由な雰囲気で作れているため「表題」を楽しむように作られてきました。