「退職願」は、退職したい旨を勤務先に打診する書類のことです。
退職を希望する月日を申し出るために提出する書類です。
口頭でもかまいません。
しかし、書類で提出することにより、退職の意思をより明確に表し、その証とします。
退職願を勤務先が受理すると、労働契約の解除について検討に入ります。
「辞表」は、会社の役職者が役職を辞める時、または、社長や取締役など役員が役を離れる時に提出する書類です。
加えて、公務員が職を辞める時に届ける書類も「辞表」と言います。
公務員が組織を辞める時に提出する「辞表」は、「退職届」に相当するものです。
「退職届」は、すでに退職が認められた後、「確かに退職する旨」を届け出る書類です。
法的には口頭でも良いとされますが、間違いを避けるため、事務手続きの記録として提出します。
「辞表」の意味
会社の役職者や公務員が職を辞する際、または、会社の役員が役を離れる時、その旨を書いて差し出す書類のことです。
「辞職願」とも言います。
「辞表を出す」「辞表を受理する」「辞表を提出する」「辞表を却下する」のように使います。
「辞表」の数え方は、「通・つう」「封・ふう」を使います。
「封」は、書状などを封じたもの数える言葉です。
「退職願」の意味
「退職願」は、勤務先に退職したい旨を願い出るための書類です。
受理されると、勤務先は雇用契約の解除について検討を始めます。
時には、却下される場合もあります。
退職が認められると、退職届を提出します。
「退職届」は、自分の退職を通告するための書類です。
民法の第627条に於いて、労働者は一方的な意思表示によって一定期間の後に勤務先から退職することが認められています。
よって、法的には退社届を提出するだけで退職は可能です。
しかし、円満に退職するためには、できるだけ早い時期に退職の意思を勤務先に伝えましょう。
一般的には、直属の上司に退職の意思を知らせ、勤務先から内諾を得て退職願を提出するという形になります。
「辞表」と「退職願」の用途
◇辞表
「辞表を撤回する」「辞表を提出する」「辞表を却下する」「辞表を受理する」
「一身上の都合により辞表を提出する」「公務員の退職届も辞表と言います」
◇退職願
「退職願を提出する」「退職願を撤回する」「退職願は退職届の前に提出します」「退職願が受理された」
「退職願には、退職希望日を入れること」「会社の就業規則に従って退職願を作成する」
まとめ・退職までのステップ
①漠然とではなく、自分自身の辞める意図を確認し、次の就職先などを具体的に考えて決意を固めましょう。
②直属の上司に退職を相談し、希望の退職日を知らせます。
(口頭で申し出ることができます)
③退職願を作成し、提出します。
退職希望日を必ず記載しましょう。
④退職願が受理されたら、会社の決まりに従って退職届を提出します。
⑤退職となります。
※退職願や退職届の作成・提出は、「会社の就業規則」を確認し、それに従って実行してください。
※会社の都合で退職する場合、自己の理由で退職する場合のように「一身上の都合」と書いてはいけません。
退職理由は、「部門縮小のため」や「早期退職のため」など具体的な理由を記します。
もし、「自己都合による退職である」と誤解を受けると、失業保険の金額や受給期間などに影響することがあります。