むべは「その通りと言う意味のこと。」
「その通り」と言い換えると分かりやすい。
さもは「そのようなことがあるかもしれないという意味のこと」。
「あるかも」と言い換えると分かりやすい。
「むべ」は「むべなるかな」と慣用的に使い納得や詠嘆の場合に、「さも」は「さもありなん」と慣用的に使い当然、推量と言う場合に言う言葉です。
「むべ」は肯定の古い言い方
「むべ」は昔には良く使われていた言葉です。
「むべなるかな」と言い、「その通りになった、思った通りだ」などの意味になります。
「むべ=うべ」は「宜」と書き「もっともだ、なるほど、その通り」と言う物事を肯定する意味になり、平安時代から使われていた大変に古い大和言葉になります。
「うべなり」と使っていたようです。
「さも」はの古い言い方
「さも」は昔には良く使われていて、現代でも「さもなくば、さもないと」と言う言葉に残っています。
「然も」と書き、「然は現在の状態や状況」を表し、「さもありなん」は「思った通りになった、やはりそうか」などの意味に使います。
「さもなくば、さもないと」は「もし、そうでなければ、そうしなければ」と言う意味で使います。
「むべ」も「さも」も納得することが共通
「むべなるかな」と「さもありなん」は「納得すること」と言う共通の意味が有ります。
「むべ」は「やはりそうか、そうなったのだなあ」と言う意味で、「さも」は「そうなるだろうなあ、やはりそうか」などの意味で使います。
二つの言葉は過去のことと将来のことと言う違いはありますが、納得と言う意味が有ることは同じです。
「むべ」と「さも」とは
「むべ」は「宜」と書き、「そのとおり」と言う意味がある言葉です。
「むべなるかな」は「やはり、その通りになったなあ、思った通りだ」の意味になります。
大和言葉で「うべなり」と使っていたようです。
「さも」は「然も」と書き、「そのような状況になりそうだ」と言う意味で「さもありなん」と使います。
また、「さもなくば、さもないと」とも使い、「そうでないと」と言う意味になります。