最早は「もうすぐ、または、既にと言うこと。」
「既に」と言い換えると分かりやすい。
既には「事態は終わっている状態と言うこと」。
「とっくに」と言い換えると分かりやすい。
「最早」と「既に」は「終わりが近い、終わっていること」と言う意味で共通しています。
「最早」は「もはや=もうはや」「早くももうこのような時刻になった」と言う意味になります。
「もはや」は「既に」と言うこと
「もはや」は「最早」と書き、「もうはや」と言う意味で「既に」と言う意味になります。
「最も早く」ではありません。
事態が進み、煮詰まっている状態で、状況を変えるだけの時間はないことと言う意味で使われます。
「もはや、このような時刻になってしまった」「もはや、手遅れかも知れない」「もはや、年も押し詰まってきた」「もはや、打つ手はなくなった」などと使います。
「既に」は「とっくに」と言うこと
「既に」は「終わっている様子、とっくに」などの意味になります。
「既に、終了をしていた」「既に、手遅れだ」「既に、発車してしまった」「既に、賞味期限切れだ」「既に、勝負はついている」などと使います。
「既」の熟語と用法は、「既存、既設、既往症、皆既日蝕、既成事実、既製品、既知、既得利権」などがあります。
「最早」と「既に」は時刻を暗示する言葉
「最早」は「もうこのような時刻になった」、「既に」は「終わった時刻は過ぎている」と言う意味ですから、「時刻」が言葉のニュアンスに含まれています。
「最早」は「何かが起きる時刻になっている、何かをしようにも時間がない」と言う意味合いで、「既に」は「何かが終わっている時刻になっている」と言う意味合いになります。
「最早」と「既に」とは
「最早」は「もうはや」が詰まり、「最」と言う当て字をした言葉です。
「事態が煮詰まり、状況を変えるほどの時間がないこと」を意味します。
「最早、これまで」「最早、打つ手なし」などと使います。
「既に」は「物事が終わっていることを言う言葉」になります。
「既に、手遅れだ」「既に、終わっていた」「既に、手配してある」などと使います。