リカオンとハイエナは見た目は似ていますが根本的には異なります。
リカオンは食肉目イヌ科であり、ハイエナは食肉目ハイエナ科です。
リカオンは80~110センチほどで、体重は20~40キログラムほどです。
ハイエナは爪を引っ込めることをせずつま先立ち状態で立ち、蹄の数は基本的に4本である木に登ることはできません。
「リカオン」の意味
リカオンの分布地はアフリカ大陸でありウガンダ、ギニアビサウ、コートジボワール、ナイジェリアなどです。
砂漠や草原で生息しています。
最小で3~6頭で群れを作り群れの中ではオスのほうが多く、お互いの鼻を押し付けたり鳴き声でコミュニケーションをします。
繁殖は胎生で妊娠期間は80日ほで一度に2~19頭の幼獣を生みます。
「ハイエナ」の意味
ハイエナはアフリカ、インド、中東などに分布し、主にサバンナや低木林で生息しています。
夜行性であり日中は岩や穴の隙間などにいます。
ハイエナは狩りをするよりも腐肉を漁ることが多く、サバンナの掃除人と言われています。
10~15頭の群れを作りヌーやシマウマなどを狩ります。
他の動物が掘った巣穴に住み、周りには骨などが落ちています。
「リカオン」と「ハイエナ」についてのその他
リカオンは家畜などを襲う害獣と見なされることがあり、交通事故や射撃などで生息数が減っています。
アフリカ大陸西部や北部ではほとんど絶滅し、アフリカ大陸中部や北東部ではかなり減っています。
ハイエナは腐肉を漁るので貪欲のイメージになっています。
獲物の横取りを表すたとえになっていて、利益を奪うことや見返りを求める時などに用います。
「リカオン」と「ハイエナ」についてのまとめ
リカオンとハイエナは見た目は似ていますが、属性や大きさなどが異なります。
分布地は同じところもありますが、違ったところに広範囲に生息しています。
群れの頭数や関係性もそれぞれ特徴があります。
また人間との関係ではリカオンもハイエナも悪いイメージを持たれることが多く、頭数の減少やリカオンの絶滅が問題になっています。