チャラは「デタラメのこと、いい加減な取引のこと」。
「いい加減」と言い換えると分かりやすい。
帳消しは「貸し借りが無くなること」。
「貸借なし」と言い換えると分かりやすい。
「これでチャラだな」と言えば貸し借りが棒引きとなり無くなることを意味します。
借りがある場合、借りを返すことで「チャラ」にすることは、日常的に良くあることです。
「チャラ」はでまかせのこと
「チャラ」は本来、口から出まかせ、デタラメ、いい加減なことを言います。
いい加減な取引なので、ないことなすると言うことから「貸借なし」となったと言われます。
「何とかこれでチャラにしてください」と使い、「口から出まかせ」に関連した言葉では「チャラい」「ちゃらんぽらん」「おべんちゃら」などの言葉があります。
「帳消し」は貸し借りをなくすこと
「帳消し」は貸方と借方を相殺して、ゼロにすることです。
帳簿に横線を引くことから「棒引き」とも言います。
「返済が完了したので債務は帳消しとなった」「よく頑張ったのでこの前のミスは帳消しにする」「彼が今まで積み上げた功績は不正事件が発覚したのですべて帳消しとなった」と使い、金銭だけではなく、他の意味でも使われます。
「チャラ」と「帳消し」の語源とは
「チャラ」は諸説があり、どれが本当かは判然としません。
ペルシャ語由来の「アチャラ」と言う漬物から、またはポルトガルの「チャルメラ」からなどの外、諸説があります。
「ちゃら」は「いい加減・よく分からない取引」などから「無かったことにする」「貸借なし」と言う意味になったと言われています。
「帳消し」は帳簿の残高に棒を引いて貸し借りなしとしたことから出来た言葉です。
「チャラ」と「帳消し」とは
「チャラ」も「帳消し」も同じ意味を持っています。
「貸し借り関係を清算する」と言うことです。
金銭だけではなく、他の意味でも良く使われます。
「プラスのこと」と「マイナスのこと」を相殺する場合にも使われます。
「彼の功績も横領が発覚し帳消しになった」「彼の功績も横領が発覚しチャラになった」と同じように使えます。