残留は「残って留まること、後に残ったもののこと」。
人に対しても、ものに対しても使用できる言葉になると評価できます。
かなり有名な表現であると言えるのです。
慰留は「宥めながら、思いとどまらせようとすること」。
慰留の場合には、残ってほしいとお願いするようなシーンで使う言葉なので、その点において残留とは違います。
「残留」の意味
残留とは、残って留まること、後に残ったもののことです。
一般的には前者の意味で使われやすいです。
特定の人が何らかの組織や団体に残ることを残留と表現します。
スポーツにおいてはよく使われる表現です。
ただ、残留物といった感じで、ものに対しても使うことができるので、そこに関しては知っておいた方がいいと言えるでしょう。
「慰留」の意味
慰留とは、宥めながら、思いとどまらせようとすることです。
何らかの決断をしようとしている人を宥めて、思いとどまらせようとするという意味であり、そこそこ見聞きする言葉になります。
残留と同じようなシーンで使うことができる言葉であり、意味はそれなりに似ているので、区別しづらい面があると言えるのではないかと思われます。
「残留」と「慰留」の用法や用例
「この選手は他のチームに移籍するかと思われていたが、結局残留という結果になった。
ファンとしては一安心というところではないかな。
来年もまたこのチームで応援ができるのだから。」
「優秀な社員が辞めるという状況は非常に困る。
したがって、会社としてはなんとか慰留に努めることとなる。
ただ、本人の意志が固い場合にはどうしようもない。」
残留と慰留はやや意味が異なる
残留は残って留まる、慰留は思いとどまるように宥めるという意味で主に使います。
慰留については辞めようとしている人、退職を考えている人などに対して留まるように説得するシーンで使うことが多いため、残留に近い意味を持っています。
しかし、意味は全く同じではないでしょう。
だから、そういう点は理解しておく必要があるはずです。