「切れ目」は、続いている物事が一区切りついたところです。
英語では「a gap」「a brake」で表されます。
「雲の切れ目」は「a break in the clouds」「a rift in the clouds」です。
「彼は2時間の講演を切れ目なく続けた」は「He did not pause at all during his lecture of two hours. 」
「He made no pause at all during his lecture of two hours. 」です。
「分け目」は、物を分けた境目です。
英語では「a part」「a parting」「a dividing line」「a critical moment」で表されます。
「髪の分け目を真ん中につける」は「part one’s hair in the middle」です。
「天下分け目の戦い」は「That was the decisive battle. 」です。
「裂け目」は、物の避けた所です。
「割れ目」です。
英語では「a slit」「a tear」「a rip」「a crack」「a chasm」で表されます。
「長い裂け目」という意味の場合「a slit」で表されます。
「布地などの裂け目」という意味の場合「a tear」「a rip」です。
「地面・岩などの裂け目」という意味の場合「a crack」です。
「氷河などの深い裂け目」という意味の場合「a chasm」です。
「氷の裂け目」は「a crack in the ice」「a chasm in the ice」です。
「切れ目」の意味
「切れ目」は、以下のような意味です。
①物が切れた部分です。
切れてできた跡です。
切れた所です。
②続いている物事が一区切りついたところです。
「区切り」「段落」です。
③物事や関係がすっかり尽きた時です。
「とだえる時」「尽きる時」「果て」「終わり」と同じ意味です。
世間胸算用(5)に「切れ目の時があきなひ」とあります。
以下のように使います。
話の切れ目 金の切れ目が縁の切れ目 作業の切れ目に一服する
ナイフで切れ目を入れる 仕事の切れ目
「分け目」の意味
「分け目」は、以下のような意味です。
①物を分けた境目です。
別けた所です。
区別した点です。
「相違点」と同じ意味です。
②物事どちらかに定まるかという時点・機会です。
成否の分かれるところです。
以下のように使います。
髪の毛に分け目を入れる 天下分け目の戦い
「critical」の主な意味は「批評する」「酷評する」です。
「決定的な」という意味を表す場合「存在を左右する危機の・重大な」という意味を含みます。
「初めが肝心だ」は「The beginning is the most critical time. 」です。
「裂け目」の意味
「裂け目」は、以下のような意味です。
①物の避けた所です。
「割れ目」です。
②馬の名所(などころ)で、馬の口の裂けた所をいいます。
「くつわがかり」のことです。
以下のように使います。
防波堤に裂け目が生じた 木の裂け目
氷の裂け目に落ちた
他動詞の意味は「紙・布を引き裂く」「はぎ取る」「ひったくる」「強打する」などです。
自動詞の意味は「裂ける」「割れる」「突進する」
名詞の意味は「裂け目」「ほころび」「引き裂くこと」です。
「釘に引っかかって袋の口が開いた」は「The sack caught on a nail and ripped open. 」です。
「切れ目」は 続いている物事が一区切りついたところ、「分け目」は 物を分けた境目、「裂け目」は 物の避けた所、「割れ目」です。
「切れ目」「分け目」「裂け目」は、類語です。
共通する意味は「連なっているものがとだえた所」です。
「切れ目」は、続いていた物がとだえた所です。
また、とだえた時も言います。
「分け目」は、連続している何かを分けた所です。
「裂け目」は、裂けた所です。
<裂の漢字>
字義は「きれ・布の切れ端」「さく・ばらばらになる」「裂ける」「刑事罰の一種・車引きの刑」です。
解字では、「衣+列」で構成されます。
「列」の部分は「首を切る」を表します。
これらから「衣類を切り裂く」を意味します。