千は「百の10倍のこと、数が多い例えのこと」。
「千円」と言い換えると分かりやすい。
干は「干す・乾くということ、干支の十干のこと」。
「干支」と言い換えると分かりやすい。
于は「ここにのこと」。
「于役」と言い換えると分かりやすい。
「千・干・于」は非常に似ている字です・わずか三画にも拘わらず微妙に異なっています。
また、それぞれの意味も異なります。
「千」は数の単位のこと
「千」は漢数字の単位のことで、百の10倍のことです。
また「数が多いことの例え」にも使われます。
「千円札を百円玉に両替する」「千里の道も一歩から」「春宵値千金」「千両箱」「大相撲の千秋楽」「一騎当千」「千客万来」「千載一遇の巡り合い」「千羽鶴を奉納」「千里眼」「千変万化」「千手観音」「千鳥」「千代に八千代に」などと使います。
「干」は「干すこと、乾くこと
「干」は「干ばつ」のように「過度に乾燥すること」「干瓢」のように「ほすこと」などの意味があります。
「干拓事業」「干潮・満潮」「干上がる」、また「干支」「十支十干」「若干十五歳」「橋の欄干」「韓国は干渉地帯」「アジの干物」「落雁は干菓子」「広大な干潟」などと使います。
音は「カン」、訓は「ほす、ひる」です。
「于」は「~において、ああ」などの意味
「于」はあまり使いませんが、意味としては「~において、ここに、ああ、行く」などの意味がある言葉です。
場所を表す助詞「~に、~で」、感動の「あぁ」という声、同義語に「於・乎」があります。
中国語によく出てきます。
音は「ウ・ク」、訓は「ここに・ああ・ゆく」です。
熟語は少なく「于役」「于帰」など。
「于」を含む漢字には「迂・宇」などがあります。
「千」と「干」と「于」とは
三画の漢字の中で大変に似通っている文字と言えます。
「千」は「漢数字の単位、多いこと」、熟語は多く「千円・千羽鶴・千里・千載一遇・千鳥・千代・八千代」などがあります。
「干」は「ほす、乾く」という意味で「干潟・干拓・干害・干物・干瓢・干満・干渉・干菓子」などがあります。
「于」は「場所を表す助詞、~において、感動の『あぁ』という声」などの意味があります。