「進物」は、進上する物品です。
英語では「a present」「a gift」で表されます。
「このチョコレートの詰め合わせは進物用です」は「This assortment of chocolates is intended to be a gift. 」です。
「このワインを進物用に包んでください」は「Please gift-wrap this bottle of wine. 」です。
「付け届け」は、謝礼や義理で届ける贈物・祝儀です。
英語では以下のように表されます。
「彼は年2回、上役に付け届けする」は「He send gifts to his superiors twice a year. 」です。
「進物」の意味
「進物」は、進上する物品です。
「おくりもの」「遣い物」「献上品」と同じ意味です。
慶事・中元・歳暮など、社交上の慣例として贈る品についていいます。
以下のように使います。
盆暮の進物 進物所 進物番 進物奉行 ご進物用品
<進の漢字>
字義は「すすむ」「すすめる」「贈り物」「尽くす」です。
解字では、「?(?)+隹」で構成されます。
「隹」の部分は「とり」の象形です。
これらにより「鳥の飛んでいくさま」を表し「すすむ」を意味します。
「付け届け」の意味
「付け届け」は、以下のような意味です。
①謝礼や義理で届ける贈物・祝儀です。
②転じて「賄賂」を意味します。
③届け出ることです。
訴え出ることです。
浮世草子(沖津白波)に「たがひに宿へ付け届けして善悪を沙汰し申さむ」とあります。
以下のように使います。
上司に付け届けをする 盆暮の付け届け
<届の漢字>
字義は「ゆきなやむ」「いたる・きわまる」です。
解字では、「尸+由(?)」で構成されます。
「?・か」の部分は「詣」などに通じ、「いたる」を表します。
これらにより「至る・極まる」を意味します。
日本では「とどける」を表します。
<giftとpresent>
「gift」
原義は「与えること」「贈り物を与える」です。
堅い言葉です。
儀礼的な言葉です。
しばしば「施し物」という冷淡な感じを含むので、「present」が好まれます。
「ご進物用に包装してください」は「Please wrap this as a gift. 」です。
「present」
「贈り物」という意味です。
「誕生日の贈り物にペンを買う」は「buy a pen for a birthday present」です。
「旅先のおみやげ」という意味の場合も「present」を使います。
「souvenir」は「旅の思い出として保存しておく記念品」という意味です。
「ちょっとした訪問の手土産」は「I have something for you. 」です。
「進物」は 進上する物品、「付け届け」は 謝礼や義理で届ける贈物・祝儀です。
「進物」「付け届け」は、類語です。
「ギフト」「お遣い物」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「相手への気持ちを表すために贈る品物」です。
「進物」は、祝事や季節の挨拶など、社交上の慣例として贈る品物です。
「付け届け」は、交際上、義理から金品を贈ることです。
またその金品を指します。
<関連語>
「ギフト」は、「贈り物」の意味です。
「ギフト券」「ギフトセット」「ギフト好適品」のように、他の言葉と複合して用いるのが通例です。
「お遣い物・おつかいもの」は、「進物」の丁寧な言い方です。