総括は「個々のものを1つにまとめること、全体を見渡してたうえでまとめること」。
いくつかのものをまとめるという意味であり、具体的なものというよりは出来事や計画などに対して使われることが多い言葉と言えるでしょう。
統括は「別々になっているものを調整して一つにまとめること」。
1つにまとめるという点は総括に近いですが、調整をするという部分が含まれています。
「総括」の意味
総括とは、個々のものを1つにまとめること、全体を見渡してたうえでまとめることです。
後者の意味で使っていくことが多いと思われます。
具体的なものをまとめていくのではなく、実体のないものをまとめることが多いです。
これまでの出来事や計画などを踏まえて、その総評をするような場面で使用するケースが実際にあるでしょう。
「統括」の意味
統括とは、別々になっているものを調整して一つにまとめることです。
総括との違いは非常に微妙でしょう。
結局、1つにまとめるという状況になるので、明らかな違いを見出すのは厳しいと言えます。
ただ、統括に関しては、調整という意味が存在しています。
調整をする点が特徴的になりますから、そこに関して覚えておきましょう。
「総括」と「統括」の用法や用例
「今日は今月のわが社の活動について総括をしてみたいと思う。
1か月間にわたって、みんなは非常によく頑張ってきた部分があると思うが、実際は先月よりも売り上げは下がっている。
この事実を深く受け止めてほしい。」
「会社内においては、それぞれの部署を統括する存在がどうしても必要だ。
部署は独立はしているが、結局は1つの目的に沿って行動する存在なわけだからね。」
総括と統括はなんとなく意味が似ている
総括と統括は表記も似ているのですが、意味もかなり似ていると言えるはずです。
これらの言葉は1つにまとめるという意味で使われやすいです。
したがって、何らかの物事をまとめる必要があるとき、総合的に評価する必要があるようなシーンで使っていくことが多いのです。
どちらの表現もそこそこ見聞きするので、覚えておきましょう。