「突っかかる」は、言いがかりをつけ争うことです。

英語では「defy」で表されます。

「その酔っぱらいは不作法をとがめると突っかかってきた」は「The dunk turned on me when I told him he was being rude.」です。

「挑む・いどむ」は、戦いをしかけることです。

英語では「challenge」「defy」で表されます。

「挑戦する」という意味の場合「challenge」を使います。

「公然と反抗する」といいう意味の場合「defy」です。

「新記録に挑む」は「try to set a new record」です。

「突っかかる」の意味

「突っかかる」は、以下のような意味です。

「つきかかる」の音便です。

①相手めがけて突いてゆくことです。

②言いがかりをつけることです。

「くってかかる」と同じ意味です。

③歩いていて何かにぶつかることです。

また、足が何かに引っかかることです。

以下のように使います。

些細なことに突っかかってくる 突っかかるような物言いをする 言葉尻を捕らえて突っかかる

「挑む・いどむ」の意味

「挑む・いどむ」は、以下のような意味です。

①競い合うことです。

張り合うことです。

堤中納言物語に「我も劣らじと挑みたるけしきどもにて」とあります。

②恋慕をしかけることです。

言い寄ることです。

相手に性的な行為を迫ることです。

平中物語に「なま挑みてものなどいふ人のもとより」とあります。

③戦いをしかけることです。

挑戦することです。

チャレンジすることです。

以下のように使います。

チャンピオンに挑む 決戦を挑む 難問に挑む 相手に論争を挑む

<突・挑の漢字>

「突」
字義は「つく」「にわか・だしぬけ」「うがつ・掘る」「けむだし・煙突」です。

解字では、「穴+犬」で構成されます。

これから「穴から犬がだしぬけに飛び出して来る」を表し「突き出る」を意味します。

「挑」
字義は「いどむ」「かかげる・灯心をかきたてる」「はねる」「になう」「えらぶ」です。

解字では、「手+兆」で構成されます。

「兆」の部分は「占いの時に現れる割れ目」の象形です。

これにより、「手を加えて割れ目をつける・かきたてる」を意味し、転じて、「いどむ」を表します

「突っかかる」は 言いがかりをつけて争うこと、 「挑む・いどむ」は 戦いをしかけることです。

「突っかかる」「挑む・いどむ」は、類語です。

共通する意味は「立ち向かって、争いをしかけること」です。

「突っかかる」は、敵対心や反逆心などの感情を向ける相手を対象としています。

一方、「挑む・いどむ」は、自分が努力して制覇するのに値するだけの価値をもっているものを対象としています。

その対象は人間に限りません。

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