サナトリウムは「長期的な療養を必要とする人たちを隔離するための療養所のこと」。
基本的には結核患者などを対象にすることが多くありました。
今日ではあまり使われない言葉です。
ホスピスは「終末期患者の痛みや症状の緩和に焦点を当てたうえで行うケアやそのための施設のこと」。
つまり、もう死期が近いと言えるような患者の最期に付き添っていく点が特徴なのです。
「サナトリウム」の意味
サナトリウムとは、長期的な療養を必要とする人たちを隔離するための療養所のことです。
一般的には結核にかかった患者を隔離しておくための施設であり、そういう役割として使用されてきました。
今日ではあまり使われない言葉と言えます。
結核がかなり人類にとって脅威と言えた時代においては、今よりも有名な言葉だった可能性があります。
「ホスピス」の意味
ホスピスとは、終末期患者の痛みや症状の緩和に焦点を当てたうえで行うケアやそのための施設のことです。
基本的には死期が近いと思われる患者の苦痛を少しでも和らげるために治療をすること、そのための場所を表す言葉になります。
したがって、普通の病院が行う治療とは違い、かなり特別な意味を持った治療のような言葉になるのです。
「サナトリウム」と「ホスピス」の用法や用例
「以前の結核患者に関しては、他の人に感染させる危険性があるため、サナトリウムという場所に隔離されていた時期があった。
現代でも結核菌は感染力を持っているが、せいぜい普通の病院に入院する程度で済む」。
「もう命が残り少ない患者に関しては、ホスピスという特別の治療を施していく、安らかに死を迎えるための最後の治療と言えるだろう。」
サナトリウムは現代ではあまり使われない言葉
サナトリウムはかつては結核患者を隔離するための施設でした。
現在でもサナトリウム自体はありますが、結核が人類にとってそれほど猛威ではなくなったために、言葉として見聞きする機会はかなり少ないです。
ホスピスに関しては終末医療にかかわる言葉であり、現在でもたまに使われるものと言えるので、こちらの方が見聞きしやすいでしょう。