斜陽は「西に傾いた夕日のこと」。
「夕日」と言い換えると分かりやすい。
落日は「夕日または日没のこと」。
「日没」と言い換えると分かりやすい。
どちらも日没間際の夕日のことを言いますが、「落日」は日没のことも言います。
また、転じて「斜陽」は没落することも意味し、「落日」も人生の終焉を意味することがあります。
「斜陽」は夕日のこと
「斜陽」は西に傾いた夕日のことを言います。
「斜めになった陽」ということですから、転じて勢いがなくなって没落することも意味するようになりました。
太宰治の小説「斜陽」では没落する上流階級をテーマにしています。
また、「斜陽族」という言葉も流行しました。
斜陽館は太宰の生家で、金持ちの実家に反発をしていたと言われます。
現在は太宰治記念館になっています。
「落日」は日没のこと
「落日」は夕日のことも言いますが、日没の意味が強い言葉です。
「落ちる太陽」ですから、日没あるいは日没直前の夕日のことを指します。
転じて、勢いが衰えて衰退する様子も言うようになりました。
「落」から「落ちぶれる」というイメージもあります。
また、人生の終焉つまり死を言うこともあります。
テレビ時代劇で「落日いまだ遠し」という台詞がありました。
「斜陽」も「落日」も勢いが衰えた様子のこと
「斜陽」も「落日」も同様に衰えた様子のことを言います。
「斜陽」は衰えている最中で「落日」はかなり衰えた状態を言います。
例えば「羽振りが良かった人が急につましい生活をするようになったのはきっと「斜陽になったからだ」「会社の経営は一頃とは様変わりの落日の様子だ」「景気が悪くなると斜陽族が増える」などと使います。
「斜陽」と「落日」とは
「斜陽」は陽が西に斜めに傾き、勢いが衰えている様子を言います。
転じて勢いがあった人や会社の様子がおかしくなり、没落することも言うようになりました。
「落日」も同じで、日没間際の陽のことを言い「落ちぶれた様子」のことを言います。
どちらも同じような意味になります。
「落日」はまた、人生の終焉である死のことも意味します。