とちるは「言葉を言い間違えること」。

「失敗」と言い換えると分かりやすい。

かむは「言葉を言いよどむこと」。

「つっかえる」と言い換えると分かりやすい。

「とちる」は失敗のこと。

「かむ」は言葉を間違えて発音することです。

アナウンサーや芸人の発言で言葉を言いよどむことです。

例えば言いづらいカタカナ語を言えずに言いよどむことです。

「とちる」は「栃の実」から来た言葉

「とちる」は「栃の実」が語源の言葉です。

「栃から作られる橡麺」は硬くなりやすいため麺を伸ばす「橡麺棒」を忙しく動かす必要が有ったことから、「あわただしい」と言う意味が生まれ、転じて「舞台での言い間違えや失敗のこと」になったものです。

更に一般的に「言葉を言い間違えること」「失敗をすること」などの意味になりました。

「かむ」は舌を噛むこと

「かむ」は食べ物を歯で砕くことを言いますが、「舌を噛む」と言うイメージで「言葉を言い間違える」ことに使ったのではと言われています。

例えば、難しいカタカナ語を最後までスラスラと言えずに途中が止めてしまうことです。

台詞も言い間違えをして途中で途切れてしまうことです。

「なれない新米役者は台詞をかんでばかりいる」と使います。

「とちる」や「かむ」は演劇用語

「とちる」や「かむ」は舞台で台詞の言い淀みをすることや、途切れを出すこと、忘れることです。

舞台役者は失敗を許されず、映画や録画収録の様にやり直しと言う訳には行きません。

放送のアナウンサーや司会者も同じことで、生本番の仕事では禁物のことになります。

しかし、そのようなことはたまには起きるものなのでこのような言葉もあるのです。

「とちる」と「かむ」とは

「とちる」は栃の実から来た言葉です。

「とち麺」を引き延ばす「橡麺棒」をせわしく動かせなければならないことが語源となっています。

転じて「あわただしい・せわしい」と言う意味で古くは使われていました。

現代では「あわただしい」から「失敗をすること」と転じた意味で使われます。

「かむ」は「舌を噛む」イメージの言葉で、「言葉を創る舌を噛む」から「言葉を噛む」となり「言葉を言い間違える」となったと考えられます。

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