安心立命は「天命を知って心を安らかにし、物事に動じないこと」。
あらかじめ自分の運命のようなものを理解することで、これから起きることに動じないという意味のことばです。
安心決定は「浄土教で、阿弥陀仏の誓いを信じて疑いが完全に消えること」。
こういった意味があることから、信念を得て心が定まるという意味があります。
不安が消えて、安心できる精神状態になったということです。
「安心立命」の意味
安心立命とは、天命を知って心を安らかにし、物事に動じないことです。
自分の運命について知ることができれば、ある程度心が落ち着く可能性もありますし、何が起きるのかを予測できるため、物事に動じない状況となるでしょう。
そういった意味で使っていく言葉であり、日常生活では使いづらい、非現実的な部分を含んだ言葉であると言えるはずです。
「安心決定」の意味
安心決定とは、浄土教で、阿弥陀仏の誓いを信じて疑いが完全に消えることです。
阿弥陀仏の誓いを信じることで、心の中で疑いが消えれば、それだけ物事に動じなくなるでしょうから、安心立命と同じような状況になると言えるでしょう。
日常において高い頻度で使用する言葉ではありませんけど、こういった言葉を知っておくことで、気持ちが安らぐ可能性はあるはずです。
「安心立命」と「安心決定」の用法や用例
「自分の天命を知ることは非常に怖いだろう。
しかし、それを知ることで安心できる面もあるはずだ。
そういった安心立命が可能ならば、人はそれを選ぶのだろうか。」
「安心決定の考え方によれば、阿弥陀仏の誓いを信じることで疑いは消える。
つまり、心の中の懸念が消えるわけだ。
随分安心した生き方ができるんじゃないかな。」
安心立命と安心決定はともに心の中の迷いを消すことができる
安心立命と安心決定はそれぞれ物事に動じなくなる、疑いをなくすことができるという意味があります。
つまり、両者はともに心の中の迷いを消すことができるので、同じような状況を指していると評価できるでしょう。
また、使用頻度に関しても大きな違いはないと思われるので、そういう部分においても違いは見出せないと言えます。