略儀は「無作法なことを詫びる言葉のこと」。

「失礼」と言い換えると分かりやすい。

略式は「形式を省略すること」。

「不躾」と言い換えると分かりやすい。

「略儀」や「略式」は失礼や無作法を詫びる断りの言葉です。

何について「略」してしまい詫びているかと言うと、「本来であれば、直接会って申し述べるところですが」と言う形式的なことを省略しているからです。

「略儀」は「略儀ながら、」と使う

「略儀」は手紙メールなどで、「略儀ながら、」と断って話を述べます。

直接お会いすべき所、手紙やメールになることをお詫びしますと言うことです。

いちいち人に会って話をすることは、煩わしくて普通は行いません。

その代わり手紙やメールなどで用を済ませるのです。

このことを形式として失礼をお詫びしますと言うことです。

「略式」は正式な作法を省略すること

「略式」も直接面談するという作法をしないのですから、「略儀」と同じことです。

また、一般的には「簡単な形式にすること」と言う意味になります。

正式なことは省略すること、本来はもっとキチンとするべき事柄も省略が入り簡単な形式にすることです。

「略式裁判」「略式手続き」「略式命令」「略式起訴」などの言葉があります。

「略儀」も「略式」も面倒なことは省くことが常識

「略儀」も「略式」も常識的に面倒な正式手続きや作法を行わないで、略式で済ますことです。

そのために「略儀ながら、」「略式ですが、」と断りを入れて形式的に非礼を詫びるのです。

また、軽微な犯罪の場合は「略式」の手続きで処理した方が、正式の手続きを踏む煩雑さや煩わしさが無く合理的になります。

主に法律の手続きで行われるものになります。

「略儀」と「略式」とは

「略儀」は本来としては面会をするべきところを、手紙やメールで行う非礼を形式的な言葉で詫びることです。

「略儀ながら、」と言う言葉を使います。

「略式」も「略儀」と同じように使いますが、他には正式手続きを踏まないことでも使います。

「略式裁判」が良い例です。

罰金など軽微な犯罪については書面で判決が出せるものです。

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