警護は、「重要人物を守ること」。
つまり、ボディーガードやSPが首相や大臣、著名人を守ることです。
護衛は、「人を守ること」。
つまり、警察官が一般人を守るもしくは一般人がボディーガードを雇って守ってもらうことです。
両者の違いは、守る人物が重要人物であるかないかです。
また、人を守る人物の実力の差が違いになります。
「警護」は、重要人物を守ること
例えば、首相がアメリカの大統領に会いに行くと仮定します。
その時に首相を守る人が、ボディーガードやSPです。
重要人物を守るボディーガードやSPは、実績と実力があり、危険を未然に防ぐもしくは危険が重要人物に及びそうなら安全な場所に避難させます。
様々な危険に対して柔軟に対応し、重要人物の命を守ることを第一に考えます。
このように、重要人物を守ることを「警護」と言います。
「護衛」は、人を守ること
例えば、Aさんが、ストーカーの被害にあっていると仮定します。
その時にAさんを守る人が、警察官です。
警察官は、Aさんの行動範囲にある監視カメラをチェックしてストーカーの特徴を把握します。
Aさんから少し距離をとって周りに不審人物がいないか調べます。
そして、Aさんの近くに監視カメラで映っていたストーカーを見つけると警察官が確保に向かいます。
このように、人を守ることを「護衛」と言います。
「警護」と「護衛」の守りの強さ
前者の方が、人を守る力は強いです。
なぜなら、重要人物を守る仕事なので、経験豊富で優秀なボディーガードとSPを選んでいます。
そして、どんな状況になっても重要人物を守る訓練をしているからです。
後者は、前者に比べて人を守る力は弱いです。
常に重要人物を守ることに特化した警察官ではないからです。
しかし、ストーカーなどの事件で被害者を守る力は十分備わっています。
「警護」と「護衛」を行う人物の命の危険度
前者の方が、命の危険度は高いです。
なぜなら、様々な手段で重要人物を殺そうと犯人は考えているので、自分の命を犠牲にしないと重要人物を守れないことがあるからです。
後者は、前者に比べれば低いです。
「護衛」を行う場合は、複数の警察官で一般人を守ります。
犯人は単独犯の可能性が高く、凶器も刃物が最も使用例が多いので、複数の警察官がいれば犯人を確保しやすいです。