表すは「内包しているものを外に出すことや、あるものを意味すること」。

「表現」「表面化」と言い換えると分かりやすい。

現すは「分かるように人前に姿を出すこと」。

「出現」と言い換えると分かりやすい。

顕すは「広く世の中に知らせること」。

「顕彰」と言い換えると分かりやすい。

著すは「書物を書くこと」。

「著作」と言い換えると分かりやすい。

「表す」は表面化すること
「表す」は例えば、「思っていることを言葉で表したらどうですか」「被害者は怒りを顔に表していた」「分かりやすいようにグラフや図に表してみました」「成果を発表する」「概略をまとめて表現するとこのようになります」「ようやく表情が明るくなりました」「事件は表面化した」など内包されていましたことが表に出ることや出すことです。

「現す」は人前に出ること、あることを明らかにすること
「現す」は姿を人前に明らかにすることや、ある状態を人前に明らかにすることです。

「今まで後に隠れていた人が人前に姿を現すことになった」「ついに巨大な組織はその全貌を現した」「頭角を現したのは意外な人でした」「運転中、突然、出現したのは野性動物でした」「話下手なので皆さんのように上手く表現出来ません」などと使います。

「顕わす」は世の中に分かるようにすること
「顕す」は「隠れたものを明らかにする」「目立つ」「はっきりさせる」「人の功績などを世の中に知らしめる」という意味があり、例えば「銅像を建立してその人の功績を顕す」「事実は顕在化してしまった」、「顕微鏡で極小のものもハッキリと分かります」、「国はその人の功績を顕彰するため勲章を授けた」などと使います。

「著す」は本を書くこと
「著す」はある人の書いたものを出版して世の中に送り出すことです。

たとえば「あの人気作家には多くの著作があります」「この著者の本は興味があります」「多くの作品を著して世に送り出した」「この著書に作家のサインをしてもらいました」「若くして亡くなった後に最後の作品を著したものが発見されました」などと使います。

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