二の舞は「悪しき前例を再現してしまうこと。」
「再現」と言い換えると分かりやすい。
二の足は「何かを行なうとき躊躇すること」。
「躊躇」と言い換えると分かりやすい。
「二の舞を踏む」は誤用で「二の舞を演じる」が正しい使い方です。
「二の足」はためらうこと、「二の足を踏む」と使い、「二の足」は「第二歩目」のこと。
「一歩目は良いが二歩目は躊躇してしまうこと、続けることをためらうこと」を意味します。
「二の舞」は悪しき前例をしてしまうこと
「二の舞」を演じるは、悪しき前例や前の人の行なった失敗を、再び繰り返してしまうことです。
失敗をしやすい環境や状況があると、余程注意していなければ人は同じ失敗をしてしまうものです。
「寒波の影響で大雪になり、物流が立ち往生したのに、また、峠で立ち往生と言う二の舞を演じていた」「私だったら、あの人の二の舞は演じないでうまくやる」などと使います。
「二の足」は躊躇のこと
「二の足」を踏むは、ためらう様子を言います。
物事が順調に進んでいた場合、何か難しい要素が生じて続けることに躊躇することを「二の足を踏む」と表現します。
また、困難が予想される物事にすぐ取り掛かれずにためらうことも「二の足を踏む」と言います。
「大雪が心配される時の峠越えは、二の足を踏んでしまうが、中止する訳にはいかないのだ」と使います。
「二の舞」も「二の足」も似た語感
「二の舞」も「二の足」も「二の」と言う言葉が付くため、語感が似て誤用が生じています。
「二の舞を踏む」と間違えることが多いのです。
「同じ失敗をする」と言うことなのですが、何か正しいようにも感じてしまいます。
正しくは「二の舞を演じる」「二の舞になる」と使うことです「踏む」は「二の足を踏む」にしか使いません。
「二の舞」と「二の足」とは
「二の舞」は失敗や悪い結果になっていることを、同じように繰り返してしまうことです。
特に前の人に続けて何かをする時に同じ失敗をすることを言うことがあります。
「二の舞=繰り返し」と考えると「あの時の災害の二の舞となった」は「あの時の災害が再び起きた」と言えます。
「二の足」は「二の足を踏む」と使い、躊躇してしまうことを言います。