顧みるは「昔のことを思い出すこと」。

かつての出来事、思い出などをふと頭の中に蘇らせて、そのときのことについて考えたりすることを意味します。

省みるは「以前のことを思い出し、反省すること」。

過去のことを思い出して、あのときはこうすればよかったかもしれないなど、思考をすることで、反省をすることが可能になりますが、その部分まで含んでいるのです。

「顧みる」の意味

顧みるというのは、昔あった出来事などを今になってふと思い出してみることです。

思い出すことが条件なので、昔を懐かしむようなことをすれば、それは顧みるという状況になっていると言えます。

思い出した後に特に何をするわけでもなく、単純に頭に中にかつての状況などを思い描くことで成立するので、多くの人が無意識のうちにやっているでしょう。

「省みる」の意味

省みるというのは、過去のことを思い出して反省をするという意味があります。

ただ単に過去のことを思い出すだけならば顧みるということになるのですが、そこから思考をすることで省みるという状態になるわけです。

反省をするということはよくありますけど、たいていは過去に起きたことを反省するわけですから、省みるという行為も多くが日常でやっているはずです。

「顧みる」と「省みる」の用法や用例

「学生時代のことを顧みると、いろいろなことがあったなと思う。

社会人になると休みがなかなかとれないし、休みが毎週2日ちゃんとある学生時代は本当に恵まれていたな。」

「今日の試験の出来はイマイチだった。

やっぱり勉強時間が足りなかったんだと思う。

試験の手ごたえから省みると、もう少し勉強をしておくべきだったし、それに早く気付くべきだった。」

顧みると省みるは1つの動作の差

過去の出来事を思い出すことを顧みると言いますが、そこから反省を加えると省みるという状態になります。

したがって、省みるというのは、顧みるという要素があったうえでの言葉になるのです。

顧みると省みるは意味で言えば異なりますけど、顧みることをしたうえで省みるという状態になるという意味では、無関係なわけではないと言えるでしょう。

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