うろたえるは「急に想定していない事態になってどうしていいか分からなくなる様子のこと」。
「狼狽」と言い換えると分かりやすい。
まごつくは「どうしてよいのか迷っている様子のこと」。
「当惑」と言い換えると分かりやすい。
「うろたえる」は狼狽する様子のことで、右往左往してしまいハッキリした行動が取れない様子のことです。
「まごつく」も咄嗟の行動が取れないことです。
「うろたえる」は狼狽のこと
「うろたえる」は「狼狽える」と書き、「狼狽」のことです。
「強い地震が発生すると、分かっていても人はうろたえてしまう」「交通事故を起こすとうろたえて、次の行動が取れなくなる」「車内で火を付けられると乗客は我を忘れてうろたえて逃げる」など非常時に遭遇することや、当然なことがそうではなくなる事態にうろたえるのです。
「まごつく」は当惑すること
「まごつく」は「マゴマゴすること・当惑すること」です。
また、不意を突かれて咄嗟の行動が出来ないことでもあります。
「突然指名され発言を求められたため、まごついてしまった」「出入口が分からずまごついた」「いつも同じ場所に置いていたものがないために、一瞬まごついた」「愛犬がいなくなりまごついている夢をみた」などと使います。
「うろたえる」と「まごつく」は行動が鈍くなること
「うろたえる」も「まごつく」も、頭が混乱して行動がうまく出来ないことでは共通した様子のことです。
「うろたえる」の方が、気が動転しているので行動は止まってしまう可能性があります。
「まごつく」は「うろうろして何かを探す行動をしますから、止まるまでにはなりません。
どちらにしても、行動はそれまでより鈍くなります。
「うろたえる」と「まごつく」とは
「うろたえる」は気が動転する余り、異常な行動に走ることがあります。
その場合、「うろたえるな!」と平静さを呼び掛けることをします。
特に火事や大地震が起きた時は、つまらないものを持ち出す異常行動になり易いものです。
「まごつく」は当惑の余り、「マゴマゴする」ことです。
特に、いつも出来たことが突然出来なくなることで、平静心が失われることがあります。