歯止めは「車輪が動かないように挟むもののこと、それ以上に物事が進まないように努めること」。
どちらかと言えば後者の意味で使用されることがほとんどです。
そして、基本的には物事が悪い方向にいっている際によく使われます。
打ち止めは「物事をそこでいったん終了とすること」。
いろいろな機会で使用できる言葉ですから、多くの場面で見聞きする可能性があります。
「歯止め」の意味
歯止めとは、車輪が動かないように挟むもののこと、それ以上に物事が進まないように努めることです。
基本的には悪い方向に進んでいかないように食い止めるという意味があり、状況を良くしようとするよりは、悪化させないようにする意味合いが強いです。
歯止めをかけるという言い方が非常に有名であり、そこは覚えておくといいです。
「打ち止め」の意味
打ち止めとは、物事をそこでいったん終了とすることです。
いったん終了なので、また再開される可能性は残っています。
ただ、とりあえずは特定の物事を行うことができない状況になっているのです。
パチンコ店などでよく使われる表現であり、それ以外のケースではあまり耳にしない可能性が高いので、そこは覚えておくと良いでしょう。
「歯止め」と「打ち止め」の用法や用例
「うちのお店、毎月どんどん売り上げが下がっていってるんだけど。
これ以上下がったらさすがにマズイわよ。
そろそろ歯止めをかけないと、本当に取り返しのつかないことになるわ。」
「新しく開店したパチンコ店でじゃんじゃんフィーバーしてたんだが、気分が乗ってきたところで打ち止めになってしまった。
本当はもう少しやりたかったのに。」
歯止めと打ち止めは使う場面が異なる
歯止めは悪い状況を食い止める意味で、打ち止めは物事をいったん終了する意味です。
したがって、それぞれはまず意味の面で異なっており、それゆえ使用する場面にも違いがあります。
歯止めは状況が悪化している最中に使用しますが、打ち止めは主にパチンコ店において使用するので、そういった部分を頭に入れておくと良いと思われます。