悲惨は「見るに堪えない痛々しい、悲しい状況のこと」。

多くの人にとって非常に辛い状況のことを指します。

凄惨は「思わず目を背けたくなるような酷い状況のこと」。

悲惨と意味は似ていますけど、凄惨の方がより酷いという程度が上である、よりむごたらしい状況と言え、凄惨に該当するケースというのはそこまで多くはないと言えるでしょう。

「悲惨」の意味

悲惨というのは、見ているだけで悲しくなってくるような痛々しい状況のことです。

事故現場とか、そういったケースが該当しますけど、日常的になかなか見るような状況ではないので、そういった部分で悲痛な思いに感じられるということなのです。

日常の中でそうあるわけではありませんが、ニュースなどで悲惨な現場などが映ることはあります。

「凄惨」の意味

凄惨というのは、思わず目を背けたくなるような酷い状況のことを指しています。

日常の中で見ることはほぼありえませんが、例えば殺人現場などを目撃する刑事などはそういった光景が日常のものとなっているのです。

悲惨よりもさらに酷い状況を指していると言えるので、一般の人であればまともに見ることは不可能な状況と言えるでしょう。

「悲惨」と「凄惨」の用法や用例

「交通事故の現場は車同士がぶつかって大破しており、かなり悲惨な状況となっているな。

ドライバーは無事なんだろうか。

そこが非常に気になる。」

「長く刑事をやっている俺でも、ここまで凄惨な現場は見たことがない。

ここまで酷い殺し方をする犯人というのはどういう人物なのか。

どういう頭をしてたらこういう殺し方ができるのだ。」

悲惨と凄惨は程度の違いのみである

悲惨というのは特定の状況が非常に悲しい、痛々しい状況で、凄惨はその状況がさらに酷い状態であり、目を背けてしまうほどの状況なのです。

したがって、悲惨よりも凄惨の方がより酷い、むごたらしい状況を指しており、悲惨はともかくとしても、凄惨な状況というのは一般人が目にする機会は一生の中でもまずないのではないかと言えます。

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