蛇は「爬虫類で手足がなく細長い体をしている動物のこと」。
「アオダイショウ」と言い換えると分かりやすい。
巳は「十二支の六番目の項目のこと、または蛇のこと」。
「蛇」と言い換えると分かりやすい。
「巳」は十二支の一つですが、漢字の語源は蛇を模した字と言う事です。
このことから、動物をあてはめる時には「巳」は自然に「蛇」になったものと考えられます。
「蛇」は爬虫類
「蛇」は爬虫類になり、トカゲに近い動物とされますが、手足が退化してありません。
マムシやコブラなど毒ヘビも多く、気持ちの悪い存在に感じます。
とぐろを巻き、体をうねらせて前進します。
手がないため丸のみにする習性があります。
手足やしっぽが退化して無くなる例は珍しくなく、クジラの足や人間のしっぽなどがあります。
「蛇」は「とかげ」が進化したものと考えられています。
「巳」は蛇のこと
「巳」は草木がひとしきり生い茂り、成長が止まったことを表しています。
作物や植物の成長が「子丑寅卯辰」と進み、十二支の六番目に位置する項目で極限に達したことを意味します。
「已=止まる」ですから、「巳」も同様に考えたと思われます。
「今年の干支は巳年になる」と言う事で、蛇の絵が多く出回ります。
年賀切手で蛇のオモチャが図案に使われたこともありました。
「巳」は語源的にも「蛇」のことで、十二支でも「蛇」のこと
「十二支」の動物達は原義に関係なく身近な動物が割り振られたはずですが、「巳」に関しては「蛇」の意味が元々ある「巳」に自然と「蛇」が割り振られたと考えられます。
ただ、原義は蛇でも「巳」の意味は異なるものです。
作物や植物の成長過程の言葉とは直接の関係はありません。
字の意味がたまたまあっていたことしか関係はないのです。
「蛇」と「巳」とは
「蛇」は爬虫類でトカゲから進化する過程で手足が退化したものと考えられます。
「巳」は語源では蛇の形を模した字と言われ、「蛇」の意味が元々ある字なのです。
植物や作物の成長を表す十二支では、たまたま「巳」に「蛇」が充てられたということです。
「巳」の本来の意味は「草木の成長が止まること」ですし「巳」は「已=止む」から来た言葉になります。