尻すぼみは「物事の勢いや規模などが終わりに近づくについれて、どんどん小さくなっていく状況のこと」。
勢いがどんどんなくなっていき、以前と比べて見劣りする状況を指しています。
下火は「火の勢いが衰えること、物事の盛りが過ぎてどんどん勢いを失うこと」。
どちらかと言えば、後者の意味の方が有名です。
実際、後者の意味に関しては、尻すぼみと同じような捉え方ができます。
「尻すぼみ」の意味
尻すぼみとは、物事の勢いや規模などが終わりに近づくについれて、どんどん小さくなっていく状況のことです。
つまり、最初は良かったのに、後半になるにつれてどんどん悪くなっていくような、そういう状況を表していると言えます。
このような状況は現実的にもよくあると評価できるのです。
印象としてはあまりよくないと言えます。
「下火」の意味
下火とは、火の勢いが衰えること、物事の盛りが過ぎてどんどん勢いを失うことです。
火の勢いが衰えるという意味で使われるケースは多くありません。
たいていは、物事の盛りがすでに過ぎてしまったという意味になります。
当初あった勢いがもうなくなっているという意味なので、尻すぼみに近い意味です。
同じような使い方ができます。
「尻すぼみ」と「下火」の用法や用例
「今日の試合は初回からどんどん点を入れていったが、5回以降は一切点が入っていない。
なんとなく尻すぼみな感じの試合になってしまったな。
相手チームは後半に追い上げてきたからなおさらそう感じる。」
「この事業は全盛期はかなり儲かったけど、今じゃ大分下火な状況だな。
世の中で需要がそこまで高くない状況なんだよ。
だから、徐々に撤退すべきのように思えてくる。」
尻すぼみと下火は同じような光景に見える
尻すぼみと下火は以前はもっと勢いがあったけど、今はそれほど感じられないという意味で使う言葉と言えます。
したがって、それぞれは同じような意味を表しているのです。
尻すぼみと下火はどちらもそれなりに有名な言葉なので、使用頻度には差がないと言えるでしょう。
だから、本当に区別をするのは難しい言葉と評価できるのです。