不振は「勢いがなくなること」。
それまで存在していた勢いがまるで感じられないような状況において使っていきます。
再び勢いが復活する可能性は一応存在していますが。
不調は「調子がよくないこと」。
多くのケースで使うことができますけど、スポーツの世界ではこの不調という言葉はよく使用されます。
不調に関しても、調子を取り戻す可能性は十分にあると言えるでしょう。
「不振」の意味
不振とは、勢いがなくなることです。
それまで存在していた勢いがなくなってきていると感じられる、全盛期の勢いが全く感じられない、そういった意味で使用していきます。
しかし、不振は一時的なものであることも多く、今後再び勢いが蘇るという可能性も残されています。
したがって、あくまでも瞬間的であるケースも多々ある点は覚えておきましょう。
「不調」の意味
不調とは、調子がよくないことです。
調子という身体の調子のことなので、具合が悪いとか、そういった意味で使っていくことが多いでしょう。
ただ、身体的な能力が下がっているという意味で使われることもあります。
したがって、スポーツ選手の成績が下がってきているというケースで使うこともあるので、そこは覚えておいてほしいです。
「不振」と「不調」の用法や用例
「あの人は以前のような勢いが感じられないな。
前までは営業成績がずっと社内1位だったのに、最近は不振なようで、他の社員にその座を譲っている状況が続いている。」
「あの選手はここ最近完全な不調に陥っている。
全くヒットが出る気配がない。
精神的な問題を抱えているように見えるんだよな。
早く不調を脱してくれると良いのだが。」
不振と不調は本来の良いときの状態ではないという意味
不振と不調はともに良いときの状態ではないという意味で使っていきます。
不振は全盛期の勢いがなくなっている、不調は本来の調子ではないという意味で使っていくのです。
だから、大雑把に言えば、両者は同じような意味の言葉と評価できるでしょう。
日常生活の中で普通に使われる言葉と言えますから、意味はきちんと理解しておきましょう。