道路法において、日本の道路は大きく四つに区分されています。

国道は、国が政令で指定したもので、全国的な幹線道路網の一翼を担っています。

都道府県道は、都道府県知事が認定し、都道府県が管理するものです。

市町村道は、市町村が路線認定したものです。

そして、主要地方道は、広域交通を担っている道路網で、建設大臣が指定する道路網となっています。

国道とは

国道とは、国が政令で定めた道路網です。

全国的な幹線道路としての役割を果たし、一般国道と高速自動車国道に分類されています。

三角形の標識になっており、1番から507番まで採番されています。

一般国道のなかでも、国土交通大臣が設置、管理・維持を担っている指定区間(直轄国道)と指定区間外になる補助国道とに分類されます。

都道府県道とは

都道府県道とは、都道府県知事が認定し、都道府県が管理する道路です。

主に重要地点とされるところを結ぶ道路であり、他の都府県にまたいで結ばれている都府県道も存在します。

六角形の標識で番号が記載されており、都道府県の規模によってその番号の大きさはまちまちです。

国道だったところが、新たにバイパス道路ができるなどの理由で、都道府県道になることもあります。

なお、都市高速道路は、都府県道扱いとなっています。

市町村道とは

市町村道とは、道路法に基づき、市町村議会での議決を経たのち、市町村長によって路線認定された道路です。

国道や都道府県道などから分岐して整備されています。

各地域のなかにおける、いわゆる生活道路のほとんどを占めるのが、この市町村道です。

市町村道でも交通量や重要度から、幹線一級市町村道と幹線二級市町村道に分類されています。

主要地方道とは

主要地方道とは、道路法56条により建設大臣が指定したもので、その地域における主要な役割を担っている道路を指します。

広域交通網として複数の自治体を結んでおり、国が整備費用の50%まで補助することができます。

都道府県道の中から指定されることがほとんどですが、市道が指定を受ける場合もあるほか、都道府県道と主要地方道の路線名や始点・終点が異なるケースもあります。

現在、1993年の第6次指定を最後に主要地方道の指定は行われていません。

おすすめの記事