冠は「頭にいただくもの、上部に位置するもののこと。」
「王冠」と言い換えると分かりやすい。
帽子は「頭にかぶるもののこと」。
「キャップ」と言い換えると分かりやすい。
冠はただのかぶり物ではありません。
その人の地位や階級を表す大事なものなのです。
また、上部になるものを言うことがあります。
帽子も頭にかぶるものですが、目的が異なります。
「冠」は頭に頂くもの
「冠」は「頭にかぶる」というより「頭に恭しく頂く」というイメージです。
ですから、王族・帝王・覇者などが頂く「王冠・月桂冠」などを言います。
また、上部に位置するものと言う意味で、「冠番組・タイトル・漢字の部首の冠」などがあります。
「タレントは冠番組を持つことが夢だ」「無冠の帝王」「竹冠・草冠」「鶏冠はトサカのことです」などと使います。
「帽子」はかぶるもの
「帽子」は頭にかぶるものの総称です。
頭を落下物から帽子するヘルメットや装飾品としての帽子・日除け目的・連帯感のためのもの・制服の一部など様々です。
「工事現場ではヘルメットは必須です」「飾りのついた派手な帽子」「麦わら帽子は直射日光を良く遮ります」「野球帽子は贔屓チームの連帯感があるものです」「マンション管理人は皆帽子をかぶっています」などと使います。
「冠」も「帽子」の仲間
「冠」は「帽子」とは言い難いものですが、頭に付ける意味では「帽子」の範疇に入るものです。
目的が異なりますから、「冠」は気安くかぶるものではありません。
「冠」は階級や位を表しますが、「帽子」も警察官や自衛官・軍隊などは身分を象徴するものとしている場合もあります。
シメージとしては「帽子」ではないものですが「頭に付ける・かぶるもの」では共通します。
「冠」と「帽子」とは
「冠」は象徴的なもので王冠など最高の身分を表すものになります。
最高と言えば勝者に捧げる月桂冠、タイトル戦の覇者に捧げるタイトルの栄冠・なくすと無冠、テレビ・ラジオの「冠番組」と言う言葉もあります。
「帽子」とは危険防止・装飾品・日除け・同一チーム連帯感・ユニフォーム・所属統一感などの目的で頭にかぶるものの総称を言います。