率直は「ありのまま、批判的なことも隠さずに言うこと」。
「辛口感想」と言い換えると分かりやすい。
単刀直入は「余計なことは省いて、核心のことを先に話すこと」。
「核心」と言い換えると分かりやすい。
「率直に言うと」「単刀直入に言うと」と言う言葉で始まる話には、時として相手のことをやんわりと咎めることや批判めいたことを含むものです。
「率直」は「ありのまま・素直」と言う意味を持ちます。
「率直」は「率直に言わしてもらうと」「率直な意見を伺いたい」などと使われますが、「批判意見・反対意見」を前提にして使われることが多い言葉です。
「それは違うと思います」「そのようには考えません」「勘違いされているのではありませんか」と言う言葉に繋がるものです。
余り肯定的なことは言わずに、否定的なことが多いのです。
話している方も一方的にならないように配慮するために要求します。
「単刀直入」は核心のこと
「単刀直入」の語源は中国の古典で、敵陣に一本の刀だけで切りこむ様子を言ったものです。
転じて、物事の本題・核心にすぐに入ることを意味するようになりました。
「率直」と同じで、本題については否定的な考えの元で使う言葉になります。
ですから、すぐに本題に入り反対意見を述べることになるのです。
「単刀直入に言わせてもらえれば、私はあなたの持論に反対です」と使います。
「率直」も「単刀直入」も批判意見の前に言う一言
「率直に言えば」「単刀直入に言えば」とくれば、「あなたとは違う意見があります」と言うことになります。
「率直」は歯に絹を着せない、ありのままの意見で批判的・否定的なものになり勝ちです。
「単刀直入」も言いたい反対意見を、本題をすぐに持ち出して否定しますから、「率直」と同じことです。
「言いにくいのだが」「敢えて言わせてもらえれば」と言う意味です。
「率直」と「単刀直入」
「率直」は「ありのままの素直な」と言う意味ですが、「率直に言えば」は「実は反対意見なのだが」と言うこと同じなのです。
あからさまに言いづらいことですから、「率直」と言う相手が納得する言葉を持ってくることで、言い易くなるというものです。
「単刀直入」もまた同じで、「相手はそう言うことならば聞きましょう」と言う心構えになるのです。