腹いせは「自分の怒りなどを紛らわせるために暴力行為を働くこと」。
自分が抱えている怒りを暴力によって紛らわす際に使う言葉と言えます。
暴力行為が必須という点が特徴的です。
八つ当たりは「自分の怒りなどを紛らわすために関係ない人に当たること」。
暴力は必須ではありませんが、何かしら害を与える行為をすることが多いのです。
「腹いせ」の意味
腹いせとは、自分の怒りなどを紛らわせるために暴力行為を働くことです。
自分が抱えている怒りを紛らわせる手段として暴力を選ぶ際に使います。
自分が抱えている怒りの原因となった人物に対して、そういうことをすることが多いので、腹いせというのは割とよく見る光景とも言えるでしょう。
日常生活の中で割と使う言葉と評価できます。
「八つ当たり」の意味
八つ当たりとは、自分の怒りを紛らわすために関係ない人に当たることです。
自分の怒りの原因を作った人に当たるわけではなく、無関係の人に当たるという意味があります。
しかし、暴力行為を伴うとは限らず、いろいろな手段を使うことがあるので、当たるというときには多様な手段が考えられるでしょう。
八つ当たりに関しても日常生活の中で割と見聞きする言葉です。
「腹いせ」と「八つ当たり」の用法や用例
「わざとみんなの前で、恥をかかせるように大声で私を叱責した上司に対して、思わず腹いせで殴ってしまった。
上司は信じられないような顔をしていたが。」
「最近彼女と別れてしまって、非常に落胆した気持ちだったから、思わず友達などに対して冷たく接して八つ当たりをしてしまった。
今度会ったときには謝っておこうかな。」
腹いせと八つ当たりは怒りを紛らわすための行為
腹いせと八つ当たりに関してはどちらも自分の怒りを紛らわすためにとる手段と言えます。
ただ、腹いせは怒る原因を作った相手に暴力行為を働くのに対して、八つ当たりは無関係の人に暴力を含めたいろいろな手段をとる際に使います。
似ている側面もありますけど、違う部分もちゃんとあるということで、区別自体はしやすいはずです。