名目は「見かけ上の数値や表向きの理由のこと。」
「風袋」と言い換えると分かりやすい。
実質は「減少要因を加味した正味の数値のこと」。
「正味」と言い換えると分かりやすい。
名目が増加しても実質は減少ということはあり得ます。
例えば賃金が上がった場合、喜んではいられません。
物価がインフレで上昇していた場合、賃金上昇率を上回ることがあると賃金は実質目減りしたことになります。
また、名目は「名前」のことも言います。
「名目」は見かけのこと、表向きのこと、形骸化したことも言う
「名目」は表面的なことを言う言葉です。
「見かけ上・表向き・形骸化」などの言葉が似合います。
例えば「名目はなんとでも付く、とにかく実行しよう」「課長とは名目ばかりで担当者と同じことをさせられている」「名目賃金は上がったが、手取りは物価のことを考えると減った気がする」「名目が大事なのか実質が大事なのかハッキリしろ」などと使います。
「実質」は正味のこと
「実質」は見かけでなく正味がどれくらいのものかということです。
例えばGDPを知る場合、表面上の名目数値なのか物価の影響を差し引いた実質数値なのかを知ることが大切です。
「実質」はそのものが持つ正味の実態のことです。
「実質値」「実質賃金」「実質GDP」「実質価格」「実質重量」「実質体重」などの言葉があります。
「名目」「実質」の類義語
「名目」の類義語句は「名前・肩書・呼称・名義・表面上・見かけ上・風袋」などが考えられます。
「実質」の類義語は「実際・正味・実・中身・実態」などです。
「名目」は本来名前や名義のことですが、転じて「名前だけ」「名義だけ」の意味に使われ、「表面上の」「見かけ上の」と変化したものです。
「実質」は「表面上でない」ことなので「内容」「中身」「実態」などの意味になります。
「名目」「実質」
「名目」は名前・名義のことですが、「表面上・見かけの」という意味にもなります。
また、実際表れている数値のことも言い、実態を知るには「実質」を知る必要があります。
「実質」は「正味・中身・実態」などのことで、「名目」の対義語・反対語になる言葉です。
「名目賃金・実質賃金」「名目GDP・実質 GDP」「名目価格・実質価格」などの言葉があります。