割り勘は「費用が生じた時に関係者の間で均等に負担すること」。
「同額負担」と言い換えると分かりやすい。
会費制は「費用が生じることが分かっている場合に事前に徴収しておくこと」。
「事前負担通告」と言い換えると分かりやすい。
ですから、「割り勘」は費用の事後処理負担で、「会費制」は費用の事前通告負担と言えます。
「割り勘」は飲食代などで行われます。
「割り勘」は「割前勘定」の略で「割り前」とは均等に分配した際の自分の取り分のことです。
ですから、均等な「割り前」分を負担するという考えになるのです。
飲食する時に事前に了解を得る場合と、事後に了解を得る場合とがあります。
例えば、「今日は割り勘で行こう」「これだけ掛かったが割り勘でいいな」などと使います。
「会費制」はパーティなどで行われます。
「会費制」はパーティやクラス会など人数が多くなる時に行われることが多いもので、事前に通知や招待状などを送って置き、いくらの費用負担になるのかを承知してもらい、当日に会費を徴収するものです。
原則、均等負担の考え方で費用はその範囲内で済むようにします。
また、会費の使用内訳などは事後に報告されることも有ります。
仲間内は「割り勘」、大人数は「会費制」が良い。
友人や同僚同士での飲み会ならば「割り勘」でも良いのですが、クラス会やパーティなどになるとそうはいきませんから当然「会費制」となります。
飲み会なら大体の費用負担は心づもりが出来ているのですが、招待を受けた場合はいくらぐらいなのか少し不安になるものです。
ですから、事前にいくら必要と言う「会費制」は合理的なことなのです。
「割り勘」と「会費制」の利点・欠点
「割り勘」の利点は費用負担が皆同じなので公平感があることです。
欠点は一度でも誰かが自腹を切ってしまうと後々「割り勘」がしづらくなることです。
「会費制」の利点は事前に負担額が分かり公平感もあることです。
欠点は「会費」だけでは済まない場合が往々にしてあることで、二次会の費用が分からないことなどから、余計にお金を持っていく必要があることです。